ETAJIMA GoON!Vol.29

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■何年もやって、上手に腕を磨くことの大切さ
山本農園(沖美町)江田島市農業後継者クラブ会長　山本満彦(やまもとみつひこ)さん
沖美町出身の山本さんは、家族三代の菊農家。高校卒業後、菊の生産地で有名な福岡県八女市で、1年間住み込み研修。修了後、19歳で家業を継いだ。「継承間もない頃より、ある程度仕事も任された今のほうが責任を強く感じる」と山本さん。近年の猛暑対応、機械化による省力、農薬散布や肥料計算など苦心することも多い。
朝6時半から軽トラックで、三高に散在する4ヘクタールの圃場(ほじょう)を収穫に回る。三高港前の選果場から県内外へ、盆時期は約12万本を出荷する。
家業の傍ら、江田島市農業後継者クラブの会長を務める。当時の最年少で、前会長から任された。顧問と会員あわせて14人が所属。イベント参加、生花店や畑の視察、資材や農薬の勉強、市場交流が主な活動。情報交換や会合の機会をもつ。

後継者クラブの名称通り、親の紹介などで入会することが多いが、新規入会も歓迎で、「農業は相場の世界。何年もやって上手に技術を磨かないと難しいが、もしやりたいって人がおられたら、この後継者クラブ、仲間もいるから」と山本さん。
八女市での研修後も、現地で知り合った友達と今も会って情報交換を欠かさない。それぞれが仕事を持つ中、会合や交流を大切にする意義を、後継者クラブにも絶やさず傾注する。

菊の他にもバターナッツかぼちゃや栗など四季折々の農作物も好評。山本農園のインスタグラムは本紙から

■ETAJIMA GoON!(えたじまゴーオン)とは?
市内で活躍する人やお店をリレー形式で紹介。掲載された人が次の取材先を紹介する、“つなぐ・つながる”がテーマの企画です。毎月中旬頃に更新のA3判(フルカラーPDF版)は写真・記事も増量でお届けします。