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『は~い。農業委員会です』~江田島市農業の再生へ向けて~

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広島県江田島市

江田島市農業委員会は農業委員9名・農地利用最適化推進委員16名で構成され、日々農地の適正利用に向けて、現地調査や農地のマッチングの活動を行っています。
農業委員会における委員の活動を広く市民の皆様に知っていただくために、インタビュー形式で掲載します。

第1回目は江田島市農業委員会会長小原正淸さん(69歳)をご紹介します。
小原さんは、故郷である江田島町宮ノ原で柑橘(温州みかん、ネーブル等)栽培を行うとともに、地元江田島市農業の発展のために農業委員会の会長としても日々奮闘されておられます。
本市の農業の現状や今後について、「定年退職後に宮ノ原に戻り農業を始めて9年が経過した。年々耕作放棄地の増加や農業従事者の減少が進行するなど農業の衰退に危機感を強く感じている。若い頃、色々な場で機械化できない地域や品目は消えていく、と言われてきたが、島しょ部は農地が狭く急傾斜地が多いため機械化には困難な条件にある。今年は将来の農地利用の姿を明確化する『地域計画(※1)』の策定が最大の仕事となっているので、農地利用の在り方と併せて、農地を効率的に利用するシステムや戦略的品目などについて、地域で認識を共有して一団として対応する必要があるのではないか」と考えておられます。
また、「担い手不足、肥料など農業資材の高騰、消費の多様化など厳しい状況が続くが、これを農業の構造改革の契機ととらえて、江田島市農業の再生を目指して、食料自給率の維持・向上に少しでも貢献したい」とも話されていました。
ご自身では、戦略的な取組みとして新品種への改植やオーストラリア原産の柑橘類フィンガーライム(※2)を栽培されています。今後一層のご活躍を期待します。
※1 地域計画は、地域の農業者のための計画です。地域計画を策定するにあたり、10年後に目指す地域の農地利用を示した「目標地図」を作成します。農業委員会は、この目標地図の素案を作成しなければなりません。
※2 フィンガーライムは、長さ4~8cmの円筒型で重さは10~20gの柑橘類です。ライムのような酸味がある粒状の果肉とそのプチプチ食感から「森のキャビア」や「フルーツ・キャビア」とも呼ばれ、近年、東京・大阪の料亭やレストランなどでも新たな食材として注目を集めています。

問合せ:農業委員会事務局
【電話】0823-43-1645

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