令和6年度予算書は市民センターや図書館で見ることができます。令和6年度の予算が、市議会2月定例会で可決されました。一般会計の総額は、前年度比8・2%増の163億1000万円で、特別会計・企業会計を含めた総額は、前年度比3・8%増の256億3480万円としました。
■予算の特徴
令和6年度の予算は、本市において最も重視すべき課題である人口減少の抑制に引き続き取り組むため、「しごとの創出」「子育てしやすい環境づくり」「健康寿命の延伸」「人のつながり・縁づくり」を重点項目に、インフラ施設の維持管理などの暮らしの基盤整備や、協働のまちづくりの拠点となる施設整備など、「第2次江田島市総合計画」に掲げる「協働と交流で創りだす『恵み多き島』えたじま」を実現するための施策を盛り込んだ予算としています。
令和6年度は、市制施行20周年を迎え、新たな10年に向けて歩み始める節目となります。令和7年度から始まる第3次江田島市総合計画で描く、目指すべき姿に向けて取り組むべき施策を整理していくための土台となる予算として、令和6年度予算を『次なる10年を見据えた予算』としています。
■一般会計の概要
一般会計は、歳入で地方特例交付金や寄附金、市債などが増加しています。市税などの自主財源が28・4%、地方交付税などの依存財源が71・6%で、自主財源が少なく、依存財源に大きく依存する財政構造といえます。
歳出の目的別では、民生費が全体の26・2%、総務費が23・1%、公債費が12・2%となっています。
性質別では、義務的経費が45・4%と高く、投資的経費が16・0%、その他の経費が38・6%となっています。
このうち、普通建設事業費の増は、防災行政無線更新工事などによるものです。
■特別会計・企業会計の概要
特別会計は、住宅新築資金等貸付事業特別会計の廃止に伴い、8会計となりました。総額は75億6310万円で、前年度比2・6%減となっています。後期高齢者医療特別会計が増加していますが、それ以外の会計は同額または減少しています。
企業会計は、水道事業が広島県水道広域連合企業団への参画に伴い、下水道事業の1会計のみです。収益的支出と資本的支出の総額は、17億6170万円で、前年度比5・3%減となっています。
■基金の見込
令和5年度末及び令和6年度末の基金現在高見込は、表のとおりです。令和6年度では、財政調整基金から財源調整のため、9億8000万円の繰入を見込んでいます。
■市債の見込
令和5年度末及び令和6年度末の市債現在高見込は、表のとおりです。一般会計では、借入額が元金償還額を上回るため、残高が増加する見込みです。
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