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自治体の皆さまへ

つむぐ通信シリーズ連載その98

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広島県江田島市

「つむぐ通信」では、地域おこし協力隊員が、月替わりで活動内容やイベントなどのお知らせ、地域おこしに関する企画や提案を紹介していきます。

■江田島市地域おこし協力隊
国際交流支援員:大方芳恵
えたじま里海ナビゲーター:守本怜矢
観光事業総合プランナー:竹林健一
観光事業総合プランナー:山田京子

facebookで情報を発信しています
HP検索:江田島市地域おこし協力隊

■今月は守本怜矢(もりもとれいや)さん
こんにちは!ここ最近、ようやくこれまで江田島市で挑戦してきたことが、実を結び始めているなと感じている里海ナビゲーターの守本です。
今年もさとうみ科学館での江田島市全小学5年生が海に出て、海の生き物を学ぶマリンアドベンチャーも始まり、こどもたちのワクワクにつられて僕も楽しめるありがたい毎日を過ごしています。協力隊としての1年目、2年目はこの制度が3年契約までという条件があるため、なんとか仕事を作らないといけない。という焦りもあり、色々な物事を楽しもうと頭で考える一方で、常に不安がつきまとっていたなと感じています。
地域おこし協力隊は、全国各地で採用され、地方を元気にする人材として期待していただけるありがたい制度です。しかし、地域の中で新しい仕事を作ったり、自分に合う働き口を見つけないと地域に残り続けることが難しい、少し変わった立ち位置でもあります。公務員のようでありながらも、個人事業主のような間の立場で、地域のためにと一生懸命働く人たちが、地域おこし協力隊になっています。
しかし、みんなが地域とうまくいく人とは限らず、満足な成果を残せず去ってしまう人も僕はみてきました。江田島市は幸い、地域に定着できるような良い成果を残している人が多く、江田島市の懐の深さ、温かさに日々ありがたみを感じています。
そんなことを考えている僕も協力隊3年目に入り、今では就任当初にあった、先行き不安のような感覚はなくなりました。それはありがたいことに、協力隊になった初年度から2年間、県立広島大学の経営学を学ぶ社会人大学院に入り、一生懸命に瀬戸内海の島の良さを引き出すビジネスを考える機会をいただいたからだと思います。
修学の結果、「里海不動産」という島嶼部専門の不動産事業という形が、自分として追い求めてきた働き方だと見つけることができました。そして、今はただそこに向かって突き進んでいるため、不安よりもワクワクする気持ちが勝っています。その背景には、さとうみ科学館でたくさん見せていただいた、「海と人との関わり合いによる豊かな環境や営み」があったからだと思います。江田島市は、市全域が豊かな自然海浜に囲まれ、豊かな生物相が広がっています。だからこそ、江田島市は瀬戸内海の恵みを体感できる素晴らしい町だと思います。
今日、改めて僕は今、この瀬戸内海という世界でも数少ない内海に生まれ育ち、美しい景色やさまざまな営み、歴史を見れていることに感謝しています。こうした環境は、後世にも引き継いでいきたいし、もっとこの素晴らしさがわかる人たちに届いていってほしいと思います。
先日、三原の佐木島に「NOTA HOTEL」という瀬戸内海の環境をリスペクトして作られた素晴らしい施設ができました。それは、地域にとっても、瀬戸内海にとっても、土地の可能性を大きく活かしていく大きな一歩だと感じています。こうした取り組みが、江田島市も含め、瀬戸内海各地で見ることができるような未来を描けるような仕事をするためにも、これからもたくさんの挑戦をしていこうと思います!

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