■実家の手伝いが天職に。更なる変革に挑む
江田島市農業委員会は農業委員9名・農地利用最適化推進委員16名で構成され、農業振興のため、各地域で農地利用の最適化活動を行っています。農業委員会における委員の活動を広く市民の皆様に知っていただくため、3回目の今回は、江田島町の農業委員山田隆見(たかみ)さん(72歳)を紹介します。
山田委員は江田島町に生まれ、高校を卒業後、建設会社でアルバイトを始めました。しかしながら公共事業の仕事が少なくなり、すぐに解雇をされたことをきっかけに、実家の農業を手伝うことになりました。
当時、山田委員が耕作されていた江田島町北部地区では、ハクサイの指定産地として、国から認定された一大産地となっており、そのほかに、キュウリやトマト、キャベツなどの露地野菜を中心に栽培が行われていました。
しかし、他の産地の台頭により、野菜価格が下落し、露地野菜中心では収入をあげることが難しくなってきました。
そこで、江田島町の北部地域の多くの農家は、露地野菜からキュウリのハウス栽培への転換を図り、現在では、県内生産量トップの年間600トンを超える産地に成長しました。「勤め人には二度となるものか」。そんな強い思いから、これまで半世紀、地元で農業に携わり続け、今では、キュウリ栽培が天職となった山田委員。
「今までの農業のやり方では、生活にゆとりがなく、やり手は少ない。新しい機械の導入や、害虫に強い品種を取り入れるなどの改革を行わなければ産地が潰れてしまう」と、強い危機感を持たれており、産地の仲間とともに、日々更なる変革にチャレンジされておられます。
山田委員は、平成29年11月に、本市の農業委員に就任され、7年目を迎えます。今後も、益々のご活躍を期待します。
問合せ:農業委員会事務局
【電話】0823-43-1645
<この記事についてアンケートにご協力ください。>