■認知症は身近な病気の一つ
認知症は誰もがなる可能性のある身近な病気です。予防や早期発見・早期治療も大切ですが、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりが必要です。令和6年6月時点の江田島市の65歳以上の人口は9,397人(高齢化率45.2%)。そのうち、942人、およそ10人に1人が認知症の症状がある高齢者となっています。(介護保険の要介護認定データを参照としていますので、実数ではありません)
▽本人が一番戸惑っています 本人
・認知症…?でも、認めたくない
・まさか私が…そんなはずない…
・わたしの言うことを誰も信じてくれない
▽家族
・どうしよう…。あんなにしっかりしてしていた母(父)が…
・これって認知症なの?
▽地域
・あの人、認知症になったみたい。
・施設に入れてあげた方が良いのでは?
▽本人・家族 孤立化
・私は私らしく過ごしたい。
・気ままに、今の生活を続けていきたい
▽一人ひとり認知症について考えてみよう
・排除はできない・
本人の思いをできるだけ尊重するには…
・私も認知症になるかも…
・地域で何かできることはない?
認知症の症状は対応方法で改善することもあります!
大切な人が認知症になったら、あなたが認知症になったら、どう暮らしたいですか?どんな江田島市であってほしいですか?
■江田島市で取り組んでいること
(1)市でどんな事をしているか見てみたい
9月から大柿市民センターに認知症パネルを設置し、市内各所を巡回します。写真は昨年の様子で認知症についての本も設置しています。
(2)広く認知症のことを知りたい(市民公開講座があります)
(3)仲間と一緒に認知症を学んでみたい
市では職員が地域に出向き、認知症をテーマに出前講座を実施しています。認知症を正しく理解し、地域で支えることを学ぶ「認知症サポーター養成講座」の他、要望に応じて開催しますので、お問い合わせください。
(4)家族が道に迷ってしまう心配がある時に(どこシル伝言板)
帰り道が分からなくなって困った時のために、衣類や持ち物にQRコードのついたシールを貼り、そのQRコードを読み込むことで「発見者」から「事前に登録された家族等」に発見情報がメールで届き、連絡を取ることができます。
(5)認知症のことを話し合ってみたい~居場所づくり・交流の場
認知症カフェは、認知症の人やその家族、地域住民、介護や福祉の専門家など誰でも、気軽に集える場所です。
今年度は、新たに1箇所のカフェがオープンし毎月市内5か所で開催しています。様々な行事や悩みごとの相談をしたり、認知症について学び、考えることができます。気軽に参加してみてください。
(6)認知症のことで専門医師に相談してみたい
認知症が心配される時、まず医療機関受診や日常生活での工夫などの助言を行います。専門の医師にかかりたいけど、本人の同意が得られない時には、年に4回各町を巡回する物忘れ相談会や認知症初期集中支援チームなどがありますので、ご相談ください。
認知症に備えるためには、本人や家族、行政だけが取り組むものではありません。地域の方の理解を深めることで、本人や家族が相談しやすい環境を作ることができます。理解の輪を広げて安心して住みやすい地域を目指しましょう。
問合せ:高齢介護課(地域包括支援センター)
【電話】0823-43-1640
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