“つなぐ・つながる”をテーマに市内で活躍する人やお店をリレー形式で紹介!
■有限会社西浜工務店(能美町)西濵恭兵(にしはまきょうへい)さん
企業紹介:創業約50年。祖父が起業した西浜建築が始まり。2代目の父から有限会社西浜工務店に。住宅設備、建設、建築が主業務。子の恭兵さんは3代目として家業を継ぎ、施工など関わる。空き家活用プロジェクトの古民家リフォーム、市営住宅修繕など市役所からの依頼ほか、コミュニティスペース・フウド(沖美町)、Shirasuya E’s(能美町)、しまのぱんsouda!、BYUCCA glamping(大柿町)など市内有名施設や店舗、個人宅まで手がける。依頼主の予算に応じた顧客目線の施工が好評。
▽無から作りだし、喜んでもらえる人のために
能美町出身の西濵さん。子供の頃から父の仕事場で掃除や材料の保持など日常的に手伝っていた。「何もないところに建築物ができていく、その過程が楽しい」と、仕事の魅力を語る。「自分が作ったもので、その人が喜んでもらえる様子を見るのは、やっぱり嬉しいし、やりがいがある」。その思いは、今でも心の支えだ。
高校卒業後、業務の習熟に広島市の建設会社で2年半ほど勤務後、江田島市へ戻ってきた。父とともに仕事をしていたが、2018年の夏、フウドの施工中に父が急逝。周囲の力も借りながら困難を乗り越え、完成させた。その後、沖美町の人気スポットにフウドは成長。以降も江田島市を中心に、店舗から個人宅ま業場で土間打設のために手作りのコンクリート輸送を行った「しまのぱんsouda!」や、広大な更地から始めた未知の大規模工事で勉強になったと語る「BYUCCA glamping」。瀬戸内いとなみ舎、シフトブレインえたじまサイトなど、話題となった多くの場所に西濵さんの技が生きている。
「土台を作ってくれたことは感謝している」と、父と仕事をした約4年間を振り返りつつ「自分も同じようにやろうとは思っていない」と語る。塗装など建築に関わることは一通りできるが、作業量は限られる。自らの代では、業者とのつながりを開拓して分業化を図り、体制を整えた。「委託することでお客さんにより満足してもらえるものができるようになった」。人手と状況に応じた的確な手腕が、西濵さんの持ち味だ。
「一般家庭から店舗まで、困ったことは何でも言ってください」。優しい口調で苦労を感じさせない笑顔が、印象的だった。
▽企業情報
住所:能美町鹿川3417-2
営業時間:月~金(平日)午前9時~午後6時
【電話】0823-45-4448
広報掲載から翌月頃にA3判フルカラー版を江田島市ホームページで更新します
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