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自治体の皆さまへ

つむぐ通信シリーズ連載その102

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広島県江田島市

「つむぐ通信」では、地域おこし協力隊員が、月替わりで活動内容やイベントなどのお知らせ、地域おこしに関する企画や提案を紹介していきます。

■江田島市地域おこし協力隊
国際交流支援員:大方芳恵
えたじま里海ナビゲーター:守本怜矢
観光事業総合プランナー:竹林健一
観光事業総合プランナー:山田京子

facebookで情報を発信しています
HP検索:江田島市地域おこし協力隊

■今月は守本怜矢(もりもとれいや)さん
こんにちは!協力隊3年目になります、守本怜矢です。今年もあっという間に終わろうとしていますが、僕の協力隊の仕事ももうすぐフィナーレを迎えようとしています。

僕自身は、今年8月に株式会社milumaを創業し、田舎専門の不動産事業を始めるために準備を進めています。来年度は、江田島市の空き家が多くの人の元に渡るよう尽力していきたいと思っています!
さらに、この過程で知っていく空き家流通の知識を活かして、江田島市のような便利な田舎に住みたい人のニーズに応えられる新しい社会インフラを作っていきたいと考えています!
こうした事業を考え、創業に至った背景には、実は学生時代の僕の無念だと感じた経験があります。僕は学生時代、東広島市福富町にて古民家と移住の研究をしていました。福富は田園風景広がる静かな谷あいの町で、移住者が現れ始め、広島県内でも少しずつ「元気な町だよね。」と注目され始めている町でした。
しかし、魅力的な景色に、魅力的な古民家があれど、当該地域に不動産がいないため、なかなか家を買うことすら大変な状態でした。結果、町を元気にしたい住民自治協議会の方が、移住窓口を担い、希望者には一軒一軒案内を行い、個人間売買を斡旋していました。この窓口業務は、自治協の人は大変ではあるけど、大好きな町を守るためにはやらざるおえないし、仕組み化するほどのノウハウもないのも現状でした。そのため、人気の地域といえども、移住を希望する方が断念することが多く、当時の僕は、地域おこし協力隊として入ってこられたお兄さんと一緒に頭を悩ませる日々でした。結局、そこに解決策を見出すことができず、いつしか私は、すっかり諦めてしまっていました。
しかし、2022年に江田島市にやってきて、空き家バンクでの成約率に僕は大変驚かされました。2万人ほどの地域で、年間40件ほどの空き家が登録され、それに近い数の成約がなされていたのです。
そこには、江田島市が本気で空き家が売れる仕組みを作っていこうと、サイトを整備し、まちづくり会社のフウドが案内をする仕組みを実装していたのです。それを知り、最初は「すごいなぁ」とどこか他人事のように眺めていました。しかし、僕は協力隊1、2年目に経営学の大学院に通い、自分の事業を考えていく中で、「あれ、この仕組みは僕が諦めた田舎の空き家流通の新しい仕組みを作れるのでは?」っと考えるようになりました。
そうした背景から、株式会社milumaを創業し、みんなが住みたいと思う場所に住みやすくする新しい仕組みを作っていきたいと考えています。その事業は、地域に住まわれている住民の方々の手が必ず必要になります。弊社では皆さんのことを「センパイ」と称させていただき、ぜひ連携させていただきたいと考えています。
描きたい未来があるから、自分たちで手を動かし描いていけるよう、新しい不動産業の形を目指していきたいと思います!

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