12月4日付けで、2期8年の市長職を退任いたします。
この間、市民の皆さまからあたたかい御支援と御協力をいただき、職務を全うすることができました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
平成30年7月豪雨災害による被害、17日間におよぶ断水など、令和2年度からは新型コロナウイルスによるパンデミック・感染対応、今年1月は陀峯山林野火災など、災害や感染対応に追われた日々でもありました。市民の皆さまにおかれましても、不自由な生活を強いられながらも、ともに難局を乗り越えていただきました。
市政を預かる立場にあって、こうした難局に直面した時、改めて、江田島市民のあたたかさや医療従事者の方々の意識の高さ、地域コミュニティの強さに、感謝と敬意を感じたことを忘れることはできません。
また、その間、対口支援(たいこうしえん)ということで、石川県の技師職員やボランティアの派遣等々、石川県の皆さまには大変お世話になりました。
「受けた恩は心の岩に刻め」という言葉があります。1月に発生した能登半島地震や9月奥能登豪雨が石川県を襲いましたが「困ったときはお互い様」という気持ちを常に忘れてはならないことを痛感しております。
江田島市としても、職員の派遣や災害義援金を提供させていただきました。人と人との出会い、ふれあいやつながりの大事さ、当たり前と思える日常生活の一つひとつに感謝であります。
この8年間で老朽化した消防本部庁舎を始め、各地区の市民センター・プラザ、各認定こども園、子育て世代包括支援センター、学校施設整備、県との協調事業みたかゲートハウスなど28の公共施設を更新してきました。
合併した市町村に与えられた合併特例債(有利な起債。事業費の66・5%は国からの交付税で算入される。)を活用して建設した公共施設は市民の皆さま、お一人おひとりの大切な財産であります。まちづくり協議会や自治会などの活動拠点、コミュニケーションの場、各種生涯学習の場として、積極的に活用していただければ幸いであります。
いずれにしても、人口減少、少子高齢化の先頭を走っている江田島市の未来は、地域に暮らす私たちが一丸となり、自らがつかみとる努力をしなければ実現できません。一人ひとりが自分にできることをやっていく、少しでもいいまちにしていきましょう。
江田島市のリーダーとして、これまで頑張ることができたのは、島のあたたかい市民の皆さまや市議会議員の皆さま、市政を支えてくれた各種団体の関係者、そして、私を支えてくれた市職員の仲間のお陰であると、心から感謝しております。
本年は、市制施行20周年記念式典を市民の皆さまとともにお祝いすることができました。次なる10年を目指してこのまちの新たなスタートを土手三生新市長が舵取りを担われます。この江田島市のまちづくりがよりよくなることを心から期待しております。
一市民となりましても、これまで同様に地域の絆を大切に、この島がいつまでも愛すべきふるさととして、あり続けられるよう、陰ながら応援しています。
結びに市民の皆さまの御健勝と御多幸を心から祈念申し上げ、退任の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
合併時人口:3万1,013人 高齢化率31%
令和6年11月人口:2万740人 高齢化率45%
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