「つむぐ通信」では、地域おこし協力隊員が、月替わりで活動内容やイベントなどのお知らせ、地域おこしに関する企画や提案を紹介していきます。
■江田島市地域おこし協力隊
国際交流支援員:大方芳恵
えたじま里海ナビゲーター:守本怜矢
観光事業総合プランナー:竹林健一
観光事業総合プランナー:山田京子
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■今月は守本怜矢(もりもとれいや)さん
こんにちは!協力隊の守本怜矢です!
気がつけば、あっという間に地域おこし協力隊としての任期を終えようとしています。せっかく最後の寄稿なので、これまでの活動を振り返り、さらに今後の予定についてもお伝えできればと思います。
僕は、地元が尾道ということもあり、地域に根付いたまちづくりへの関心は、幼少期から少なからずありました。
学生時代や社会人になっても、地域愛というものはいつもあって、いつかはまちづくりを本気で仕事にできればいいな。そう思って協力隊になりました。
協力隊としては、里海ナビゲーターという肩書きをいただき、里海とは何なのか。たくさん向き合うことができました。まちづくりとは、あるもの(地域資源)を捉え、生かす活動をすること。とはいうものの、その「あるもの」を見つけることが難しい。そのため多くの自治体で、観光客を増やすために、リノベーションをして施設を作ろう!とか、イベントをやろう!という解に辿り着きます。それ自体は素晴らしいことだと思うのですが、僕は人的資源に頼り切ってしまうのは、いつか限界が来ると考えてしまいます。
そこで、僕は「里海ブランディング」を意識した発信や、それにつながるような取り組みを行なっていきました。多くの人が「+1」を作る活動をするのであれば、僕はその活動に厚みを持たせるような、地域固有の価値(里海)を表現し、ストーリーをつけることで「×1・2」がどうやって出来るのかすごく考えてきました。
結果、「里海」という言葉を連呼し、それの価値が高まるような取り組みを徹底してきました。さとうみ科学館のPRや、さとうみ学習のコンセプトの明示化、海ごみ展の共催や環境にまつわる観光コンテンツの実施。こうした中で、僕自身も地域固有の価値を再認識できたのは、本当にありがたい経験でした。
そしてこれからは、そうした「×1・2」の取り組みも次のフェーズに入ろうとしています。それが、「さとまる不動産」です。
僕自身の専門は建築で、「新鮮市場あまも」や「えたじまーれ」の設計などをさせていただきました。
そこで改めて思うのは、「場の持つ力の強さ」です。江田島市には多くの空き家があり、これからも増えていくことが想定されます。そうした時に、「場の持つ力」を発揮しやすい環境を作らなければ、今後の江田島市の総合力は低下していくばかりです。しかし、容易に新しい場は発生するわけではない。では、その場が発生しやすい「土壌」を育てなければいけない。
その土壌とは、「空き家の流通環境」を指します。その環境が変われば、多くの場を生み出すことができる人たちに、つなぐことが容易になり、各地で新たな芽吹きが起きると僕は信じています。
さとまる不動産は、「みんなで作る、田舎特化型の不動産事業」です。ご近所関係が強い田舎だからこそ、そのご近所関係の力を借りることができる。
そうして、自治会や地域住民さん個人としっかりと連携することを前提とした不動産屋だからこそ、生み出せる新しい流通の形があると思います。僕は、これからも江田島市が元気な町になり続けるために、奔走し続けようと思います!
追伸、さとまる不動産は呉市起業家支援プロジェクトに採択いただき、ふるさと納税型のクラウドファンディングを3月25日(日)まで実施しております。
僕の想いやビジョンを書き連ねておりますので、是非一瞥いただければ幸いです!
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