“つなぐ・つながる”をテーマに市内で活躍する人やお店をリレー形式で紹介!
■NPO法人江田島eスポーツクラブ(能美町)事務局長 中野広章(なかのひろあき)さん
▽組織紹介
NPO法人江田島eスポーツクラブは「みんなで創ろう!元気と笑顔」を掲げ、平成22年2月26日に設立された。誰もが気軽にスポーツを楽しめる環境を提供し、地域づくりに貢献している。会員制で、原則市内在住者が対象だが、市外在住者も入会可能。会員は年会費でスポーツ教室に無料参加(一部イベントは別途費用)でき、非会員も費用負担で利用可能。地域住民の健康と交流を促進し、笑顔あふれる社会の実現を目指している。
▽世代交代を円滑にし、若い世代へ橋渡しすることが私の役割
NPO法人江田島eスポーツクラブの事務局長に昨年の8月に就任した中野さんは、大柿町出身で、飛渡瀬中学校、最後の卒業生の1人。関東で大手電機メーカーの営業職を長く勤めていたが、親の介護を機に、2020年に江田島市へ戻る。当初は、一時的なつもりだったものの、市の会計年度任用職員として、江田島市総合運動公園の管理人として勤める中で、様々な出会いがあり、気付いたら、5年経過し、現在に至ると中野さん。
江田島eスポーツクラブは、生涯にわたって、こどもからお年寄りまでの誰もが気軽にスポーツを楽しめる環境を提供しているだけでなく、そこで生まれる交流や地域の健康を促進する大きな役割を担っている。
中野さんは、この役割を将来にわたって持続可能、さらに発展していくように、かつての営業経験を生かし、挑戦していく思いを語ってくれた。「現在、江田島eスポーツクラブの会員数は約200人。江田島市の人口は、約2万人。会員数を人口の5%である1000人を目指していきたい。会員数が増え、会費収入が増えれば、提供できるスポーツなどの種目が増やせ、選択肢が増える。そうすると新たな種目に興味がある方が会員になっていただけるという好循環を生み出したい。また、次代を担う若い人材を受入れる体制がとれれば、若者が主体的に運営に携われるような環境づくりを進める。
私は「世代交代を円滑に進める橋渡し役」として、若い世代が安心して挑戦できる土台を整えることが自分の役割だと考えている。
これまで、多くの方々が築いてこられた内容を変えていくことになるかもしれない。難しいことだとは思うが、何事も現状維持では、良い未来は見えない。私が今まで、大切にしている言葉である『思いの度合が成果の度合』を胸に、意見の衝突があったとしても、反対の声をしっかり聴き、自分たちの考えを理解してもらえるように努めていきたい。
そのためには、行政、企業や地域の賛助会員との連携を強化し、多くの方々に、スポーツと江田島eスポーツクラブの魅力を広くPRしていきたい」
これまで培ってきた経験と地元への愛情を胸に、地域の未来を切り開こうとする中野さん。その情熱と行動は、江田島市の未来を照らす希望の灯りである。
▽組織情報
住所:能美町中町3699-2
【電話】0823-45-5461
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