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〔連載特集〕筆の里工房周辺の整備事業~つながるつなげる~(その8)

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広島県熊野町

わずか75年後には、日本の人口が今の半数に減少すると見込まれるなか、“ふるさと熊野”を子や孫に残すために、私たちには今できることがあります。
個性豊かな文化を活かした魅力的なまちづくりも、移住する場所、住み続ける場所として人々をまちに惹き付ける大切な取り組みの一つのはずです。
熊野町は筆産業とそれにより培われた文化芸術が息づくまちです。このソフトパワーを活かし、この地に住む人々がつながり、まちと文化を未来につなげるため、都市公園と観光交流拠点施設の建設を進めています。

■「Kumano Creative Palette(クマノ・クリエイティブ・パレット)」(略称:KCP)とは?
KCPは、プロ・アマ問わず、団体または個人で文化芸術活動を実践している人や文化芸術のまちづくりに興味・関心のある人々による開かれたネットワーク型の組織です。これまでの経験を活かした新たな目標へのチャレンジ、文化芸術活動やイベントの企画・実施、まちのにぎわいづくりなどの取り組みを応援する事業です。
また、この名称は、十人十色、人それぞれに異なる個性や才能があり、そんな多様な色合いの人々がこの場所に集う様子を、絵の具をのせたパレットのイメージと重ね合わせています。
昨年は、『熊野町文化芸術アドバイザー』に就任いただいた各界の専門家をゲストスピーカーに迎えたセミナーを開催しました。

■第1回:広島市立大学芸術学部 教授 吉田幸弘さん(令和6年6月12日(水))
新施設に町内外の人々が集う、新たな交流の場とするための魅力づくりや博物館施設である筆の里工房と連携した独自の取り組みやその発信の可能性についてお話しいただきました。
参加者からは「子どもも大人も一緒になってワクワクできる施設になるとうれしい」といった意見がありました。(参加者:45人)

■第2回:安田女子大学文学部 教授 谷口邦彦さん(令和6年9月25日(水))
“難しい”“わからない”と思いがちな『書』を身近なものにするため、書にデザインの力を融合させた『酒ラベル』の制作に学生と挑んだ経験など、『書』が持つさまざまな可能性についてお話しいただきました。
参加者からは「伝えることの難しさと挑戦することの面白さを知ることができた」といった感想がありました。(参加者:75人)

■第3回:広島県観光連盟[HIT] プロデューサー 中野隆治さん(令和6年12月4日(水))
県職員としての経験をもとに、熊野に何度も訪れたくなる“くまのファン”や“参加するみんながアーティスト”となる方法とアイデアについて、県が収集・分析したデータと照らし合わせながら、わかりやすくお話しいただきました。(参加者:46人)

■お知らせ
次回のセミナーは、3月を予定しています。
『アトリエぱお』代表の加藤宇章さんをお招きし、「思いを形にする/伝える」をテーマにお話しいただきます。
詳細はチラシなどでお知らせします。みなさん、気軽にご参加ください。

▽「みんな食堂」運営
増田理美子さん(神田)
多業種の人とつながる良い機会でした。新しい施設は「若者が活躍できる」場所であってほしいです。デジタル社会が進展するなか、直接向き合って話せる仲間ができることは魅力です。熊野高校出身なので、町の特産品を使った熊高生とのコラボ商品を開発してみたいです。

2月号では、観光交流拠点施設での体験プログラムや各種教室・活動などを紹介します。

この連載特集の記事は町ホームページでご覧いただけます

問合せ:
〔公園について〕都市整備課【電話】820-5608
〔施設について〕産業観光課【電話】820-5602

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