上板町議会3月定例会において令和6年度の一般会計当初予算及び住宅新築資金等貸付事業特別会計など6特別会計の当初予算が議決されました。一般会計の歳入歳出予算総額は前年度当初予算に比べ2.0%(105,000千円)増の53億8千5百万円となっております。
歳入面では、町税、地方交付税、臨時財政対策債、及び財政調整基金等の「一般財源総額」は7.2%の増であります。財政調整基金等取り崩しによる繰入金は23.8%の増となり、次年度以降の大型事業に備え、今後における基金の管理については、計画的な運用が不可欠です。
主な施策としては、『子育て支援・若者の定住促進』支援として、これまで取り組んでまいりました、保育料の半額助成、高等学校卒業までの医療費の助成や、今年度も出生児におむつ等育児用品や木製お食い初めセット等を贈り、少子化対策の強化に取り組みます。『高齢者福祉・社会福祉サービスの充実』対策として、保健相談センターを拠点とした、町民の健康の保持及び推進を図っています。さらに、帯状疱疹予防接種の費用助成を行い発症を抑制し、重症化や後遺症の予防につなげます。『地域資源の活性化と魅力発信』対策として、引き続き伝統産業である藍や和三盆糖を支援するため藍生産力向上事業補助金やサトウキビ生産力向上事業補助金を実施します。さらに、農業経営収入保険加入推進事業補助金を実施し、自然災害による収量減少や価格低下をはじめ、農業者の経営努力では避けられない収入減少の補償を通じた農業経営の安定を支援し、農業振興に取り組みます。『災害への万全な備えで安全安心な町づくり』対策として、防災上必要な農業用ため池の廃止を行うためため池廃止工事を実施します。『財政健全化、町民に開かれた町政』として、緊急度や優先度を踏まえた『取捨選択』を行います。また、ふるさと納税が、新たな財源となるよう魅力向上を図り、自主財源の確保、事務事業の見直しを行い創意工夫のもと、施策の選択と集中による財政の健全化に取り組みます。
厳しい状況が続きますが、今まで以上に小さなことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に、常にチャレンジ精神をもって取り組み結果を残せるよう努力するとともに、国県の政策・動向等に注視し、住民のニーズにも柔軟に対応していくことが今後の町政運営には必要不可欠ですので、町民の皆様方のご理解とご協力をよろしくお願いします。
■特別会計
国民健康保険事業:14億7,300万円
後期高齢者医療事業:1億9,574万円
介護保険事業:13億9,500万円
住宅新築資金等貸付事業:2,854万円
農業集落排水事業:1億3,776万円
水道事業:7億1,526万円
■歳入合計 53億8千5百万円
■歳出合計 53億8千5百万円
■歳出の性質別内訳
問合せ:上板町役場 総務課
【電話】088-694-6801
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