■1月の餅による高齢者の死亡者数は43%
消費者庁は、年末年始におけるお餅による窒息事故に注意するように呼びかけています。
特に高齢者や子どもは、噛む力や飲み込む力が弱いため、餅の喉詰まりに注意が必要です。
厚生労働省の報告によると、「不慮の事故」による死因のうち、食べ物が原因となった窒息による65歳以上の死亡者数は年間3,500人以上。中でも80歳以上の死亡者数は2,500人以上となっています。
対策として、小さく切って食べる、よく噛む、そして急いで食べないことが大切です。
また、飲み物と一緒に食べるとスムーズに飲み込みやすくなります。
お餅を安全に楽しむためにちょっとした注意をすることで、安全に新年を迎えましょう!
図2.餅による高齢者の死亡者数(事故発生月)
図3.餅による高齢者の死亡者数(男女比)
■もしも事故が起こったら
◇窒息の発見
まず、窒息に気がつくことです。
親指と人差し指で、のどをつかむ仕草は、「窒息のサイン」と呼ばれています。
※詳しくは本紙をご確認ください。
◇異物除去
・異物除去には「背部叩打法」と「腹部突き上げ法」があります。
・異物除去は「腹部突き上げ法」を優先して行い、効果が無ければ、もう一方を試みます。
注意:妊婦や乳児では、腹部突き上げ法は行いません。
背部叩打法のみ行います。
◇腹部突き上げ方
妊婦や乳児では、腹部突き上げ法は行いません。背部叩打法のみ行います。
1.患者の後ろに回り、ウエスト付近に手を回します。
2.一方の手で「へそ」の位置を確認します。
3.もう一方の手で握りこぶしを作って、親指側を、患者の「へそ」の上方で、みぞおちより十分下方に当てます。
4.「へそ」を確認した手で握りこぶしを握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
5.腹部突き上げ法を実施した場合は、腹部の内臓を傷める可能性があるため、救急隊にその旨を伝えるか、すみやかに医師の診察を受けさせてください。
◇背部叩打法(はいぶこうだほう)
・患者の後ろから、手のひらの基部で、左右の肩甲骨の中間当たりを力強く何度も叩きます。
・妊婦や乳児では、腹部突き上げ法は行いません。背部叩打法のみ行います。
※上段=月計、( )=累計
問合せ:板野西部消防署
【電話】088-672-0198【HP】https://www.itanoseibu-119.org
<この記事についてアンケートにご協力ください。>