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第60回 故郷を知る!!

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徳島県吉野川市

■日本遺産藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~

▽川真田徳三郎君碑
万延元(1860)年2月、藍商の家(2代目北カネマン)に生まれた。
明治18(1885)年、県議会議員をふりだしに政界入りし、明治23(1890)年の第1回衆議院議員に30歳の若さであげられ、連続7回、計9回に及び当選した。
実業界では、本家の本カネマン川真田市太郎氏と協力して阿波藍製販の改善や、明治20(1887)年には阿波国共同汽船(株)を興し、明治31(1898)年には阿波藍(株)を大阪北堀江に設立し、初代社長となり、阿波藍の大阪売の大多数を取り扱った。
明治32(1899)年には、徳三郎の取り纏めで阿波藍製造販売同業組合が結成され市太郎氏とともにその首脳となった。
最も大きな功績は、明治32(1899)年に徳島鉄道(株)を設立し、社長となり、鴨島駅〔藍屋敷前(工場)〕から徳島駅〔藍場浜(倉庫)・船場(店舗)〕まで鉄道を敷いたことである。後に小松島駅〔阿波国共同汽船乗り場(港)〕まで敷設した。
大正7(1918)年11月に58歳で逝去された。
この功績は、松方侯爵、芳川顕正伯爵(川田村出身、東京府知事、各大臣を歴任、漢詩家)による碑文(漢詩)として残されている。大正8(1919)年11月建立。
この石碑は、元々は藍屋敷に建立されていたが、後に鴨島公園の中央に移設され、平成4(1992)年に公園の再整備を行った際に、鴨島公民館の東側に移設された。

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