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【トーク企画】市長としゃべらんで Vol.15(4)

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徳島県吉野川市

藤田:普段は和紙会館の現場で原料の染色で色を染めたり、商品の最後の仕上げをしたりしてます。まだ、紙を漉く段階までは職人さんの仕事なので、なかなかそこまでは至ってないんですが、日々色々な仕事を教えていただいてます。入社2カ月経った時に東京の出張に突然抜擢されまして、実際に販売するハガキを150枚ぐらい漉いて、東京に持って行って販売しました。あと、紙漉きの体験ブースで説明をしたり一週間ほど、東京に滞在しました。
市長:良い場所でやってましたよね。
藤田:青山スクエアでやらせていただきました。事前に先輩方から本をもらって家で読んで準備しました。実際のお客様とのやりとりの中で、気づいたことや現場の営業さんにアドバイスいただいたことをホテルに帰って、明日はこうしようとまとめたり、がむしゃらな一週間だったんですけど、それがとても糧になったと思ってます。
市長:なるほど。
藤田:今後やりたいことなんですけど、ゆくゆくは流し(なが)漉(ず)き(和紙の基本的な手漉き方法のひとつ)の伝統工芸士になれたら格好いいなという思いはあります。大学時代から画材が廃盤になったり、高騰したりする状況を見てきて、作家になるのは文化を盛り上げる意味でも大事なことだと思うのですが、誰かが作る側にいかなければという気持ちもあり、画材や材料が減っている状況を私の作った紙で少しでも支えていければと思っています。またそれが自分の誇りになれば良いなと思ってます。会社の経営理念に「私たちはこの地で日本の伝統文化に関わっていることを誇りに思います」という文章があり、吉野川市で阿波和紙を漉いてるっていうことに誇りを持って、それをどういう風に使われているかなどを発信できたらと漠然ではあるんですけど、考えてます。
市長:そういう使命感をもってくれてるというのは素晴らしいですね。阿波和紙はね、非常に素晴らしいコンテンツだと私も思ってましてね。
藤田:インスタも動画とかを載せていまして、結構、海外の方から反応いただけているみたいです。
市長:この間も大きく取り上げられましたね。
藤田:NHKの方で特集していただきました。
市長:阿波和紙が公文書を保存するのに適しているというね。徳島県がウクライナへ阿波和紙を寄贈したというニュースが大きく報じられましたよね。海外からの評価が高いですからね。
藤田:すごくありがたいです。
市長:今でも和紙会館の近隣の小学生は卒業証書自分で漉いてますよね。
藤田:11月あたりにまた来られると思います。
市長:自分で漉いて卒業証書を作るんですよね。僕も小学生の時自分で卒業証書を漉きましたね。30年ぐらい前ですけど、ちゃんと記憶に残ってますね。
藤田:皆さんの記憶に残れるというのが、すごい財産だなと思います。
市長:そうですね。
最後に、地域おこし協力隊ってね、都会から来て着任してちょっとイメージと違ったなとか、自分はこういうことしたかったけど、来てみたら違ったとか、地元になかなか溶け込めんかったり一定数途中で辞めてしまう人もおるんですよね。せっかく、吉野川市を選んできてくれてますからね、任期を全うしてもらって、その上で吉野川市で仕事を続けてくれれば一番ありがたいんですけど、皆さんそれぞれの人生なんでね、まずはやりたいことや目標持って追い求めてもらえたらなと思います。本日はありがとうございました。
一同:ありがとうございました。

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