地域おこし協力隊レポート Vol.04

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■今月の地域おこし協力隊　滑良奈央隊員

『もっとモノづくりを気軽に』
吉野川市地域おこし協力隊の滑良です。早いもので協力隊の活動最終年になりました。
協力隊に着任する前は東京で美術大学生として自己表現の世界で生きていた自分が、徳島の土地でアーティストとして果たして活動していけるのか、着任前は大きな不安を抱えていました。しかし気がつけば4年目に突入し、ありがたいことにさまざまなご縁に恵まれて、協力隊退任後も吉野川市で活動することを視野に入れて忙しい毎日を送れています。
現在は美術大学で学んだことやアーティストとしてできることを活用した鴨島駅前など中心市街地活性化の協力隊活動のほか、デザインにはじまり、デザインした物の現物化までの幅広いアートに関する仕事を鴨島駅前に工房を構えて受けさせていただいています。
その中の1つとして、シルクスクリーン印刷という技法を用いて、Tシャツやバッグなどさまざまな物へ印刷を行う仕事をしています。在学中や仕事として受けさせていただいた中で、一からデザインする楽しさや難しさなどをデザインの発注に関わったことのない方々へもっと気軽に広めたいと思い、昨年度より協力隊活動の中でワークショップを毎月吉野川マルシェと同日に開催しています。「選んで楽しむ」をテーマに、毎月オリジナルでデザインした複数の版と印刷する物の組み合わせを自由に選んでいただき体験してもらう内容のワークショップで、子どもから大人までそれぞれの楽しみ方で楽しんでいただいています。参加者の方との交流で、次の月のデザインのテーマや「こんな物に印刷してみたい!」など一からデザインして作るのと近い位置で一緒に考えてもらうことが毎月の恒例になり、リピートで参加する方が増えてきました。お店の制服やポップ、お祝い事や自分用になど、オリジナルでグッズを気軽に作ったり発注に挑戦したりする方も増え、最近では吉野川市の創作レベルが周囲で上がってきたように感じます。
誰でも気軽にこんなものを作ってみたいと意見を出せる場所が吉野川市でもっと増えれば良いなと、吉野川マルシェのほかに駅前や市内のイベントなどのワークショップ出店も考えています。吉野川市のクリエイティビティが地道にアップすることを願ってこれからも活動を続けていきたいです。
最後になりますが、ワークショップはコワーキング・シェアオフィスKi-Daで毎月第3日曜日に開催しています。イベント情報はKi-DaのSNSやKi-Da入り口前の看板、鴨島駅前商店街の掲示板などに掲載されていますので、興味のある方は予約の上ご参加ください!