おしえて!!歯医者さん

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■第86回　乳児の歯磨き
▽質問
生後6カ月の赤ちゃんがいます。つい最近下の前歯が生えてきました。歯磨きはしたほうがいいのでしょうか。
▽回答
乳児はちょうど生後6カ月ごろから乳歯が生え始め、徐々にその本数が増えていきます。歯磨きは1本でも乳歯が生えてきた段階で始めてください。乳歯が生えたその日からむし歯のリスクが生じます。特に、離乳食が始まると食べた物が歯につまりやすくなるため、注意が必要です。
まず初めは、乳児が歯磨きに慣れることから始めてください。歯磨きは初めて食べられるもの以外を口に入れる行為です。歯磨きの習慣をつけるために歯ブラシをくわえさせるだけでも構いません。
いきなり歯ブラシを使うのは不安という方は、ガーゼ磨きから行うとよいかと思います。ぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼを指に巻き、そっと優しく歯についた汚れを拭き取ってあげてください。衛生面を考えて、使い捨てのガーゼを使用しましょう。
歯ブラシは乳児用と仕上げ磨き用の2本(乳児用の毛がやわらかいもの)を用意してください。乳児用のものは噛んで少々毛が開いてしまっても大丈夫です。また、うがいができないので、歯磨剤はつけないでください。
回数は1日に1～2回を目安に磨いてみてください。寝ているときにお口の中でむし歯の原因菌が繁殖しやすいので、寝る前は必ず磨くようにしましょう。歯磨きに慣れてきたら、ミルクや離乳食が終わる度に磨くよう徐々に回数を増やしていきます。ただし、無理に磨くと痛がったり歯磨きを嫌がったりする可能性もありますので、乳児の様子を見ながら機嫌のよいときに歯磨きを進めてみてください。
初めはなかなか難しいこともあるかと思います。ご不明な点がございましたら、近隣の歯科医院に問い合わせください。

▽吉野川市歯科医師会
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