■日本遺産藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~
▽藍蔵を模した建築物鴨島公民館
鴨島公園内に建設された、藍蔵を模した地上5階建て615席の大ホールを擁する公民館である。
建設当時はホールの席数は744席であったが、改修により615席に減少した。
最高裁判所や警視庁本部庁舎などを設計した著名な建築家、岡田新一氏の設計により建てられた。
建設当時(昭和50年代前半)は、町内には大小多数の藍屋敷が残っており、また、藍染料造りに関わっていた方が多数存命しており、藍染料を造っていた歴史や文化が語り継がれていたことを裏付ける資料でもある。
また、藍屋敷や藍蔵が次々に失われつつあり、藍で栄えた痕跡を後世に残さなければならないという強い危機感や思いが込められ、このデザインが採用されたと考えられる。
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