下水道事業会計は、(1)収益的収支と、(2)資本的収支の2本立てで成り立っています。
(1)収益的収支(消費税抜き)
収益的収支では、家庭から出た汚水を処理してきれいにしたり下水道管を維持管理したりするための費用と、その財源にあたる下水道使用料や補助金などの収益を経理しています。
令和5年度末の下水道接続戸数は7,992戸、水洗化人口は1万7,234人、浄化槽汚泥等を含む年間汚水処理水量は301万7,481立方メートルでした。
令和5年度の純損益は2,036万円の黒字となっていますが、他会計や公費で負担すべき事業費に対する収益を除いたときの経費回収率は65.32%となっており、一般会計からの補助金に大きく依存している状況です。
(2)資本的収支(消費税込み)
資本的収支では、下水道施設を建設したり改良したりするための支出と、その財源にあたる補助金や企業債などの収入を経理しています。支出に対して不足する額は、内部留保資金(減価償却費などの現金の支出を伴わない費用で、企業内部に残っている資金)で補てんしました。
▽令和5年度に行った主な工事
・公共下水道第1工区工事
・自家発電機設備改修工事(喜来ポンプ場)
・農業集落排水事業機能強化工事(神後・山崎南・川田北)
今年度、更なる経営健全化に向け、前回策定から5年が経過した「下水道事業経営戦略」について、改定版の策定を進めています。近年における社会情勢の変化や事業計画の変更、新たな財政需要などに対応した経営戦略を策定し、計画に基づいた効率的な事業運営に取り組むことで、安定した下水道サービスの提供に努めます。
問い合わせ:下水道課
【電話】22-2258【FAX】22-2254
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