■吉野川市に来てみての印象
市長:それでは、次に吉野川市に来てからの印象や感じたことを教えてください。まずは谷内尾さんからどうぞ。
谷内尾:吉野川市に来てまず驚いたのは、(関西などの)都市部に近いのにまったく異なる風景と文化が広がっていることです。特に方言が非常に独特で、地元のお年寄りの話す言葉を理解できないことも多くあります。でも、それも含めて興味深いですし、地域の方々も親しみやすく接してくれるのが嬉しいです。また、豊かな自然に囲まれており、四季折々の風景がとても美しいと感じています。
市長:なるほど、方言や文化の違いに新鮮な驚きがあったんですね。櫻庭さんはどうですか?
櫻庭:青森出身なので、方言の違いには戸惑いもありますが、徳島の方々が自分たちの方言を誇りに思い、自然に使っているのを見て感心しました。また、自然豊かな生活は心地よく、特に山々の美しい景色には魅了されました。そして、吉野川市には絵画や音楽など、さまざまな趣味を持つ人が多く、そうした文化的な活動が活発で刺激を受けています。
市長:確かに徳島の人々は方言を大切にしていますからね。林さんはどうでしょう?
林:私も方言には少し苦労しましたが、吉野川市の自然や景色には感動しました。毎朝、吉野川沿いをランニングするのが日課なのですが、その美しい風景に心が癒されます。また、地域のイベントなどに積極的に参加している人が多く、市民の方々の意欲に感心しています。
市長:皆さん、吉野川市の魅力を感じてくださっているようでうれしいです。
■今、取り組んでいること
市長:では、現在取り組んでいることについてもお聞かせください。林さんからお願いします。
林:私は現在、徳島北部森林組合で林業に携わっています。具体的には、チェーンソーを使った木の伐採や、枝打ちの作業などです。林業は体力が必要ですが、その分、やりがいも感じます。今後は、重機の資格も取得して、さらに専門性の高い仕事に挑戦したいと考えています。
市長:林業の現場はまさに自然と向き合う仕事ですね。資格の取得にも意欲的で頼もしいです。櫻庭さん、今取り組んでいることを教えてください。
櫻庭:私は現在、和紙の伝統技術を学んでいます。特に和紙の製造工程に魅力を感じており、その深い技術に触れることで日々新たな発見があります。阿波和紙は海外からも注目されており、観光客からも好評をいただいているので、その魅力を伝える活動にも力を入れていきたいと思っています。
市長:和紙は吉野川市の伝統工芸の一つですから、さらに深く学んでいただけると嬉しいです。谷内尾さんは今どんな活動をされていますか?
谷内尾:私は現在、空き家をリノベーションし、アーティストが滞在できる場所を作るプロジェクトに携わっています。また、地域を訪れる観光客向けにツアーを企画し、地域との関わりを深める機会を提供しています。地域の方々とアーティストが交流し、互いに刺激を受けることで、文化的な活動を盛り上げていきたいと考えています。
市長:皆さんがそれぞれの分野で熱心に取り組んでおられて、吉野川市としても心強く思います。
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