■第92回 上唇小帯って?
▽質問
この前、子どもの幼稚園の健診で「上唇小帯」にチェックが入っていました。何のことでしょうか?
▽回答
「上唇小帯」とは、上唇をめくると真ん中にある歯ぐきと唇をつないでいる細いスジのことです。これが上の前歯の中央の歯と歯の間に入り込んでいるように長かったり、太かったりすると、前歯がすきっ歯になり、歯並びが悪くなります。
乳幼児の場合は、成長とともに顎も成長し、上唇小帯の位置も上に移動していく場合もあるため、経過観察をする場合が多いです。しばらく経過観察をしても変わらない場合は、上唇小帯を切除して、短くする手術があります。術後、歯並びに対しては矯正をする可能性もあります。
特に気を付けることとしては、保護者の方の仕上げ磨きの時、歯ブラシを持つ反対の手の人さし指で上唇小帯を保護して、歯ブラシが当たらないようにし、磨いてあげてください。むやみに歯ブラシを動かすと傷をつけてしまい、お子さんが仕上げ磨きを嫌がってしまいます。
学校健診で指摘があった場合は、かかりつけの歯科医院でご相談の上、定期的に経過観察をし、適切な時期に、適切な処置を受けてください。
▽吉野川市歯科医師会
お口の質問を募集しています。下記までメールまたはFAXでお寄せください。
・お口の質問について(窓口)
市長公室【FAX】22-2244【メール】m-koushitsu@yoshinogawa.i-tokushima.jp
<この記事についてアンケートにご協力ください。>