■暮らし・福祉の満足度向上
▽第9期介護保険事業計画の策定
本市の高齢化率は38・7パーセントに達し、市民の3人に1人以上が高齢者という状況にあります。
こうした中、令和6年度から始まる第9期介護保険事業計画では、第8期計画の基本理念を踏襲し、高齢者を取り巻く環境やニーズが変化しても、高齢者が住み慣れた地域で、人生の最期まで自分らしく暮らすことができる社会の実現を目指します。
令和6年度介護報酬改定においては、全体として1・59パーセントの引き上げとなりますが、第9期計画における第1号被保険者の介護保険料の見直しに関しては、準備基金を活用し、月額基本額を6700円に据え置く条例案を本定例会に提出しています。
▽高齢者等外出支援タクシー料金助成事業
令和6年度に向けて制度の改善について検討し、対象者の要件緩和および居住地域による助成券の追加購入制の導入を行うこととしました。
具体的には、介護タクシーや障がい者の移動支援事業の利用者であっても、他の要件を満たせば利用可能としたほか、美郷地区および山川町の川田山地区にお住まいの方に限り、これまでの年間1万2000円の助成券に加え、新たに最大3万6000円分までの助成券を2分の1の自己負担で購入可能とするものです。
今後においても、増加が見込まれる交通弱者の方にとって、本事業が生活の質の向上につながるよう努めていきます。
▽JR阿波川島駅公衆トイレ整備事業
県立川島中学校・川島高校の生徒などが多く利用する阿波川島駅には、利用可能なトイレがなく、トイレを利用されたい方は、近隣の方のご厚意によりトイレをお借りするなど、不便が生じている状況となっています。
このような状況を改善するため、JRと協議を重ねて参りましたが、この度、県の補助金を活用して、駅前に公衆トイレを整備し、駅の利用環境および周辺地域の環境の改善を図ることとしました。
▽第4次男女共同参画基本計画の策定
本年度をもって第3次計画が終期を迎えることから、新たに社会情勢の変化や昨年実施したアンケート調査の結果を踏まえた、令和6年度から令和10年度までの5年間を基本期間とする「吉野川市第4次男女共同参画基本計画」を策定します。
すべての人がいきいきと暮らすことのできる社会の実現を目指し、人権尊重のまちづくりを推進します。
▽体育館LED化事業
現在、本市では、牛島体育館、川島体育館および山川体育館の照明器具に水銀灯を使用していますが、この度、すべての水銀灯をLED照明へ交換することとしました。
LED化により、各種スポーツに必要な照明環境が長期に渡り確保され、明るさと視認性が向上することでより一層安心安全に体育館を利用することができます。加えて、ランニングコストの低減や、CO2削減に貢献できるものと考えています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>