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第69回 故郷を知る!!

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徳島県吉野川市

■日本遺産 藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~
▽黎明期の鴨島の阿波おどり
阿波藍の販売で莫大な富を得た藍商人は、徳島の花柳界での型破りな豪遊でお座敷芸として踊られていた阿波おどりを洗練した踊りにし、また、藍商人の大坂市場への進出は上方文化の交流を促し、阿波おどりのリズムに影響を与えたと言われている。
鴨島町誌[昭和39(1964)年3月刊]「第6章明治以後の娯楽」に、鴨島の阿波おどりについて次のように記載されている。
「鴨島で阿波踊りが実施されるようになったのは、敗戦後の昭和24、5(1949、50)年頃から流行を来たし、徳島市にならって町でも踊り手が増し、今や例年[昭和30年代後半頃(1960)]鴨島駅構内に桟敷を設けて踊りのコンクールを催して北方(きたがた)第一の盆の娯楽場となっている。集団的踊りの連は、筒井製絲連、片倉製糸連、徳電連、四電連、役場連、療養所連、協同病院連、明治乳業連、きらく連、若菊連、ミスズ連、渦巻連、親和連」と以上のように記されており、記載13連中、職場で構成する企業連が8連記載され6割を占めている。現在の見せる踊りや企業PRではなく、娯楽の少なかった当時では職場の福利厚生も兼ねて、娯楽として参加していたということが読み取れる。

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