■このまちに生まれてよかった、住んでよかった、安心・安全なまちづくり 吉野川市の未来へ
12月2日、令和6年12月吉野川市議会定例会開会日、原井市長は令和6年度のこれまでの成果と今後の市政運営方針についてその所信を表明しました。要旨の一部を掲載します。全文につきましては市ホームページをご確認ください。
▽はじめに
◎市制20周年記念事業
去る10月5日、鴨島公民館において市制20周年記念式典を開催し、市政に関わる多くの皆様とともに20周年の節目をお祝いしました。
また、本市および板野町を舞台とした映画『道草キッチン』の撮影が10月5日に開始され、10月22日に無事終了しました。撮影期間中には、多くの皆様からご協力をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。この映画は来年秋に全国公開が予定されており、本市の魅力を広く発信する契機となることを期待しています。
そのほか、10月24日には鴨島公民館において、市内中学校2年生・3年生約600名を対象に「JAXA宇宙教室」を開催しました。
今後の主な予定としては、特別事業「NHKのど自慢」を2月9日に日本フネン市民プラザで開催する予定です。
▽市政の動き
◎上浦小学校の利活用
本年6月、徳島市において通信制高校のサポート校を運営する(有)日本教育マネジメントから、上浦小学校の校舎を活用し、新たな学校法人および通信制高校を開設したいという申し出がありました。
この申し出を受け、上浦地区の児童数の推移、上浦小学校の利活用、本市の不登校生徒の状況などを総合的に検討した結果、同法人への校舎貸与が望ましいと判断しました。
本市としては、新たな通信制高校の開校を契機に、同校の協力を得ながら不登校児童生徒対策に取り組む予定です。
▽子育て・教育の満足度向上
◎鴨島東中学校の統合
鴨島東中学校の生徒数は、令和5年度に1学年が単学級となり、令和9年度には全学年が単学級となる見込みです。この減少傾向は今後も続き、令和18年度の生徒数は本年度の約半数にあたる60名程度になると予測されています。
このような状況を受け、本年度、外部有識者などで組織する「鴨島東部地区小中学校のあり方検討委員会」を設置し、学校運営のあり方を検討してまいりました。11月8日には、検討委員会から「鴨島東中学校は鴨島第一中学校と統合し、生徒にとってより望ましい教育環境を早急に実現すること」との提言をいただきました。
これを受け、鴨島東部地区の未就学児および小中学校の保護者を対象に、鴨島東中学校の統合に関するアンケートを実施したところ、「統合に賛成」が「半数」を上回る結果となりました。本市としては、検討委員会からの提言と保護者の意向を尊重し、令和9年4月を目途に鴨島東中学校と鴨島第一中学校統合の方針を決定しました。
今後は、統合に向けた準備組織を早期に立ち上げ、生徒たちの新しい学校生活が円滑にスタートできるよう入念な準備を進めてまいります。(本号9ページ参照)
▽暮らし・福祉の満足度向上
◎マイナンバーカードと国民健康保険および後期高齢者医療保険保険証の一体化
制度改正により、健康保険証は12月2日をもってマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」が基本となります。これに伴い、国民健康保険および後期高齢者医療保険でも、新規の健康保険証は発行されなくなります。
移行への対応として、今お持ちの健康保険証は令和7年7月末まで利用が可能です。また、マイナ保険証での受診が難しい方には、申請により「資格確認書」を交付します。
マイナ保険証は診療履歴に基づくより良い医療を受けられるなどのメリットがありますので、早期の切り替えをご検討ください。
▽安心・安全なまちづくりの拡大
◎災害対策本部運営図上訓練
本市では災害対応力の強化を図るため、近年の大規模災害を踏まえた災害対策本部の運営要領の定着化と課題抽出を目的とした、「災害対策本部運営図上訓練」を本市職員を対象に来年1月17日に実施します。
この訓練を通じて得られた成果を基に、本市の災害対応体制の確立を図り、大規模災害時に迅速かつ的確な対応ができるよう、災害対策本部の機能強化と対応能力の向上に努めてまいります。
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