◆お盆
石井町長
小林 智仁
お盆の語源は、仏教用語の「盂蘭盆会」の省略形として呼ばれるようになったものと言われています。諸説ありますが、お盆は日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事で、日本人には馴染みが深い行事のひとつです。
思想信条ならびに信教の自由が保障されている日本においては、この時期にはこうしなければならないというものはありませんが、個人的には祖霊を敬う気持ちが必要だと思っています。
というのも、たとえば10世代遡るとご先祖の数は2の十乗で1024人にものぼります。1世代30年と計算しても、300年前の江戸時代からだけでも自分ひとりの生命誕生には沢山の縁が紡がれているからです。
ご先祖の誰ひとりとして欠けることなく自分が存在しているという奇跡。久しぶりの行動制限のないお盆。帰省した家族とともに、有史以来紡がれてきた悠久の時の流れを感じながら、ゆっくりとご先祖様に想いを馳せる日があっても良いですね。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>