日本では毎年、約12万~13万人もの人が喫煙に関連する病気で亡くなっています。そして、そのうち約1万5千人は、非喫煙者が自分の意思に関係なく身の回りのたばこの煙を吸わされてしまう「受動喫煙」が原因で亡くなっています。今回は、喫煙が自分自身や周囲にどのような影響を及ぼすのかについて、お伝えします。
◆喫煙による影響
○がんによる死亡率が格段に上昇する。
例)肺がん=男性4.5倍、女性2.3倍
食道がん=3.4倍 等
※20歳未満で喫煙を開始すると、肺がんによる死亡率は5.5倍に上昇します。
○さまざまな病気を引き起こす。
例)脳卒中、COPD、糖尿病 等
○非喫煙者と比べ、寿命が短くなる。
男性=約8年、女性=約10年
○お腹の中の赤ちゃんが低出生体重児となる頻度が約2倍に。
◆受動喫煙による影響
○様々な身体症状が起こる。
例)流涙、頭痛、めまい 等
○病気になるリスクが上昇する。
例)肺がん、虚血性心疾患、脳卒中 等
○産まれてくる子どもが低出生体重児となる確率が上昇する。
○子どもの呼吸器疾患(喘息、気管支炎等)、乳幼児突然死症候群を引き起こす原因に。
非喫煙者にも大きな影響を与えます!
参考:
厚生労働省|喫煙者本人の健康影響について 妊娠中の健康への悪影響について
日本医師会|たばこの健康被害|禁煙推進ウェブサイト
◆禁煙を検討している方へ
まずは、自分なりの「吸いたい気持ちの抑え方、紛らわし方」を知りましょう!
具体的には…
・無糖のガムをかむ
・水やお茶を飲む、氷を口に含む
・深呼吸をする
・その場で軽く身体を動かしたり、時間があるときは周辺を散歩してみる 等
それでも禁煙が難しい場合、まずはかかりつけ医等の医療機関にご相談ください。
いくつになっても禁煙が遅すぎることはありません。
現在たばこを吸われている方は、この機会に禁煙をはじめてみませんか?
問合せ:健康増進課(保健センター)
【電話】674-0001
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