◆あり得ない。
石井町長
小林 智仁
最近よく、「昭和の常識⇔令和の非常識」という言葉をテレビ等で見かけることがある。番組の大体の構成は、昭和時代に当たり前におこなわれていたことを令和世代の若者が見て、「えーあり得ない。」といったように少し小馬鹿にするような内容のものが多い。
確かに、電車やバスなどあらゆる公共の場でどこでもタバコを吸いまくっていたというようなことや女性軽視な発言、あるいは体罰等、いま思えばあり得ないことが多いのも事実だし、時代とともにより良い常識をつくっていくことは大事だと思う。けれど、例えばお風呂の残り湯を洗濯に使っていた光景を見て、「あり得ない」ということは正直どうなんだろうかと思う。もったいない精神や節約精神、限りある資源を有効活用する術や、あらゆるものを大事にする心は普遍的なものなのではないだろうか。
大量消費、大量廃棄の今の時代を振り返り、未来の時代の若者に、「えーあり得ない。」と言われることのないよう気をつけていきたい。
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