◆誓い
石井町長
小林 智仁
皆さんは、徳島県内16ある町村の人口が一瞬にしていなくなったと聞いたら、どう感じるだろうか。あるいは、徳島市に住む人が一瞬にしてほぼいなくなったと聞いたら…。
県内16町村の人口は約18万人。徳島市の人口は約24万人。そんなにも多くの人々が一瞬で消えることなど、現実的にあり得ないと思うのではないだろうか。しかしながら、この話は79年前に現実に起こった出来事である。
1945年8月6日に広島、9日に長崎に原子爆弾が投下され、爆発爆風火災による死者は数多く、年末までに広島で14万人、長崎で7万人以上の方が亡くなったと記録されている。生存者の多くも、放射線等によって戦後もなお苦しみが続いた。
命を奪われたひとりひとりに人生があり物語がある。家族友人恋人とのひと時を過ごし、将来に夢や希望を抱え、懸命に日々を歩んでいただろう。その歩みが一瞬にして奪われた。残された者にも大きな傷跡を残しながら。
同じ過ちを繰り返してはならない。今日は終戦記念日である。
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