09_美波の文化・歴史を訪ねる

20／26

美波の文化・歴史を訪ねる09美波町の各所に残る文化財や史跡を写真とともに紹介していきます。
出典：美波町歴史散歩

■鹿(か)の首岬(くびみさき)(町指定文化財)
「陸の孤島」といわれた阿部、伊座利への道路が開通したのは、阿部へは昭和32年、伊座利へは36年のことでした。これにより両地域の住民の生活は大きく変化しました。集落への入口に建っている開通記念碑(かいつうきねんひ)はこの土地の人びとの喜びを如実(にょじつ)にあらわしています。
その道路の至る所で眺められるのが太平洋に突き出た鹿の首岬です。岬の先端の頂上には昔の徳島藩(とくしまはん)の信号所とでもいうべき「のろし場跡(ばあと)」があります。当時の最も早い通信手段として、何か異変があった時は日和佐の阿瀬比(あせび)の鼻(はな)、そしてこの鹿の首岬、さらに伊島(いしま)、大神子(おおみこ)と次々にのろしが上り、大神子から早馬が徳島城へ走ったと思われます。風光明媚(ふうこうめいび)な岬で、阿部漁港から海岸づたいに行くことができます。

お問い合わせ：
日和佐公民館【電話】0884-77-0028
由岐公民館【電話】0884-78-0007