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自治体の皆さまへ

新年のごあいさつ 美波町長 影治信良

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徳島県美波町

新年明けましておめでとうございます。町民の皆様には、新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

旧年中は、町民の皆様をはじめ、町議会、関係機関の温かいご理解とご協力を賜り、町政の円滑な推進を図ることができましたことに対し、心から感謝を申し上げます。近年、地球温暖化の影響による気候変動で、大型台風が発生し、河川氾濫、洪水被害等の甚大な災害が多発しています。また、夏の猛暑、ゲリラ豪雨で、春・秋の時間はどんどん短くなっているように感じます。昨年も全国各地で自然災害による人的・物的被害が発生いたしました。幸い町内では大きな被害はなかったものの、十二月には津波注意報が発表され、避難指示を発令したところです。予測できない災害に備え、冷静に落ち着いて避難行動ができるように、日頃の備えを怠らない姿勢が大切であるとの認識を新たにする必要があります。本町では、役場庁舎の防災力の強化を図るため、消防防災課・総務課等を浸水区域外の二階に移設し、災害対策本部指揮機能強化に務めているところです。

さて、昨年は、長かったコロナ禍からの脱却と新たな日常(ウイズコロナ)の到来を感じた年でもありました。
五月八日に新型コロナウイルス感染症の法的な位置付けが五類に引き下げられ、町内での会議やイベントが次々に行われるようになりました。町民の皆様の生き生きとした姿を目の当たりにしたのは、由岐共楽運動会と日和佐地区町民運動会で、いずれの運動会も活気と笑いそして住民の皆様の熱を感じた本当に楽しい運動会となり、時間が経つのを忘れるほどでありました。

また、四月に「赤松地区農村RMO推進協議会」が設立されました。「農村RMO」とは、農村型地域運営組織と言われ、複数の集落の機能を補完して農用地保全活動や農業を核とした経済活動と併せて、生活支援等地域コミュニティの維持に資する取組を行う組織のことで、人口減少等により地域力が低下する中、持続可能な村づくりを進めるため住民主導で事業を行うもので、人口減少や少子高齢化、後継者不足にあえぐ中山間地域の新たな取組として今後の活動に期待を寄せているところです。

さらには、県道日和佐小野線のバイパス道路(恵比須浜字田井~北河内字本村)の一部である「恵比須浜トンネル(仮称)」の起工式が行われました。災害時における孤立化の解消や地域住民の命の道として、一日も早い全線開通を心待ちにしているところです。

国では少子高齢化の加速や子どもの貧困、いじめや虐待、子育ての負担など幅広い子どもの問題を一元化して対応することを目的に「こども家庭庁」が創設されました。
人口減少や少子高齢化の課題は都市部より過疎地でより顕著であることから、本町でもこどもまんなか社会の実現に向け、取組を進めて参ります。

さて、本年の干支は甲(きのえ)辰(たつ)です。甲はよろいで、辰が理想に向かって辛抱強く、かつ慎重に、歩みを進めていくという意味で、この二つの組み合わせである甲辰には「困難と闘う努力をしながら、慎重に伸びてゆかねばならぬ」といった意味になると言われています。(以上、安岡正篤著「干支の活学」プレジデント社)

私たちの生活に大きな影響を与えてきた新型コロナウイルス感染症は、一応の収束をみました(終息したわけではありません)。
本年は、コロナ禍の三年間を取り戻す気概を持って、「住んでよかったと実感できるまち」の実現に向け、職員共々努力を重ね、住民の皆さまの負託に応えて参りますので、なお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

本年が皆様にとりまして、健康で明るく幸多い年となりますことを心からご祈念申し上げ、新春のご挨拶といたします。

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