文字サイズ
自治体の皆さまへ

ウミガメNews Letter No.34

24/34

徳島県美波町

■令和6年の産卵状況
今年の産卵シーズンに入った頃、お向かいにある和歌山県みなべ町千里浜でウミガメの産卵調査をしているチームから、「今年もウミガメの上陸産卵が少ない。ひょっとしたら去年よりも…」という話を聞いていました。昨年の上陸・産卵回数がともに0回だった大浜海岸も、昨年と同じ結果になるのではないかと心配していましたが、今年は上陸6回、その内4回で産卵を確認しました。ともに0回だった昨年と比べると一安心してしまいますが、大浜海岸では、過去には300回を超える上陸回数が記録されていることを見れば、ウミガメの産卵地として危機的な状況が長く続いていることには間違いありません。この様な状況が、「ウミガメの聖地」でありながら「徳島一人負け」と不名誉な呼ばれ方をされる理由です。この汚名を返上するためには、長期的な傾向を見据えた対策が必要です。また、その対策もこれまでと同じことを繰り返していては、同じ結果にしかなりません。視点を変えた対策を執る事が必要ですし、その検証にも時間をかけなければなりません。美波町が「ウミガメの聖地」である大きな理由の一つが、「ヒトの生活とウミガメの産卵場が隣接している」ことです。この為、ウミガメの産卵環境を保全するためには住民各位のご理解とご協力が必要不可欠です。今年、大浜海岸に産卵された4つの産卵巣は、9月25日までにすべての産卵巣でふ化脱出が確認されました。来年もより多くのウミガメが大浜海岸に産卵に来る様に対策を検討しますので、引き続き、住民各位のウミガメ産卵保護へのご協力をよろしくお願い致します。
館長:平手康市

うみがめについての質問をお送りください。
お答えします!
〒779-2304徳島県海部郡美波町日和佐浦370-4うみがめ博物館カレッタ「質問係」

■Question
地球温暖化はウミガメに影響ありますか?

■Answer
様々な影響があります。卵が孵化しなくなる、オス・メスの比率が偏ってしまう、砂浜が水没してしまう、エサ不足になる、などが考えられていますが、その他にも影響が出るかもしれません。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU