太平洋(たいへいよう)に面する美波町では多くの生き物たちが生息(せいそく)しています。このコーナーでは実際(じっさい)に撮影(さつえい)してきたリアルな写真と共にいろんな生き物たちをご紹介(しょうかい)します!
■ウツボ 今回は海のギャング!ウツボです!
体長は1m前後。長い体に鋭く尖った歯が特徴です。体の表面はヌルヌルした粘液に覆われていて、陸上でも湿った状態であれば皮膚呼吸ができるので30分ほど生きていられるそうです。日中は、岩穴などにいて獲物を待ちぶせしていますが、夜になると活発にエサを求めて泳ぎ回ることもあります。また、自分より大きな生き物が近づくと口を大きく開けて威嚇することもありますが、攻撃などしなければ襲ってきません。危険生物としてよく取り上げられますが、意外と臆病なのかもしれません。一方で、迫力ある見た目からは想像がつかないかもしれませんが、ウツボは上品な白身で美味しい上にタンパク質やカルシウム、鉄分の他にコラーゲンなど栄養たっぷりの食材でもあります。徳島県南では冬の味覚として親しまれてきました。まだ食べたことがない方がいれば、この冬にでも海のギャングを食べてみてはいかがでしょうか。
ダイバー:長楽美保
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