文字サイズ
自治体の皆さまへ

ウミガメの里で作る乙姫米の魅力

2/32

徳島県美波町

山紫水明の地で育まれる乙姫米の魅力~87歳の現役農家、瀧本博文さんに聞く~
美波町の誇る徳島県産コシヒカリ「乙姫米」。その魅力について、今回は町のベテラン農家、瀧本さんにお話をお伺いしました。乙姫米の美味しさの秘密と、それを支える努力について、ご紹介します。
乙姫米は、美波町の赤松地区及び西河内地区で環境保全型農業を取り入れた栽培方法によるブランド米です。その名前は、美波町が「ウミガメの産卵地」として有名であることから、日本の伝統的な物語『浦島太郎』に登場する乙姫にちなんで名付けられました。
乙姫米は、農薬と化学肥料を通常の半分程度に減らした特別栽培米で、油粕(なたね粕)を肥料として使用しています。天然有機質肥料である油粕を使用することで、土壌内の微生物が活性化し、肥料効果が高まります。これにより、肥料効果の高い、安全で安心な米を生産することができるのです。その品質の高さは、過去に天皇へ献穀する名誉を得たほどです。この背景には、「乙姫米栽培研究会」が大きく貢献しています。
乙姫米栽培研究会は、瀧本さんが「より美味しい米をさらに美味しくしたい」という思いから、平成元年に設立しました。一般企業を退職後、地元の赤松地区で米農家としての活動を始めた瀧本さんは、現在も研究会の会長を務めています。
研究会では、定期的な研修会を通じて栽培技術や栽培方法を磨き、乙姫米の品質向上に取り組んでいます。こうした努力により、乙姫米の品質は常に高い水準で維持されています。瀧本さんは、今後も乙姫米の栽培を続けていく予定です。その理由について、「農薬の使用量を減らし、子どもから高齢者まで、誰もが安心して食べられる米を提供していきたい。」と語られました。

■油粕(なたね粕)
植物油の製造過程で得られる栄養豊富な残渣(ざんさ)です。土壌を活性化し、作物の成長を促進する効果があります。環境にやさしく、安全で高品質な作物栽培に貢献します。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU