いきいきと健康的な生活を過ごすため、美波町健康増進課や福祉課による健康情報をご紹介します。
■食事で認知症予防!認知症予防のための食事とは
▼認知症とは
「脳の病気や障害等様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態」を言います。また、認知症には、脳神経が変性して脳の一部が委縮していく過程でおきるアルツハイマー型認知症や、脳梗塞や脳血管障害による血管性認知症などいくつかの種類があります。
▼認知症予防のための食事とは
認知症の予防に大切なことは脳の健康を維持することです。
以下の4項目を意識して、生活習慣病の改善と食事からの老化予防をしましょう。
(1)バランスのいい食事
たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの栄養バランスが良い食事をすることで、脳に必要な栄養素(魚油、葉酸、ファイトケミカルなど)を補うことになります。
(2)摂取カロリーを守る
肥満はアルツハイマー型認知症になりやすいだけではなく、内臓脂肪の蓄積によって高血圧や糖尿病、耐糖能異常を引き起こします。
(3)塩分を控える
脳梗塞の背景にある高血圧予防のために減塩をし、血液中のナトリウムの排出を促すカリウムを多く含む野菜、果物、海藻類を補うことで、脳血管性認知症の予防になります。
(4)間食、糖分を控える
糖尿病や耐糖能異常は認知症の発症リスクが高まります。野菜やきのこ類、海藻類から食物繊維を摂取することで、血糖値の上昇が抑えられます。
▼認知症の予防になる食べ物
▽魚
特にサンマ、アジ、イワシなどの青魚にはオメガ3脂肪酸のDHAやEPAが多く含まれており、アルツハイマー型認知症の予防に有効と言われています。
▽コーヒー、赤ワイン
コーヒーに含まれるクロロゲン酸や赤ワイン(1日適量250ml~500ml)に含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、老化、動脈硬化、高血圧、認知症の予防が期待されます。
▽緑茶
新茶に多く含まれるテアニンが血圧上昇を抑制し、脳の神経細胞を保護する働きもあり、認知機能の低下を抑える作用があります。
▽緑黄色野菜、豆類、果実類
緑黄色野菜と豆類は小松菜、ほうれん草、菜の花、納豆、枝豆、そら豆。
果物類はいちご、キウイ、オレンジに多く葉酸が含まれ、アミロイドβを減らす効果があります。
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