■リニューアル工事進行中
カレッタのリニューアル工事がいよいよ山場を迎えています。お正月に大浜海岸へお越しになられた方はご覧になったかもしれません。まず、お隣にあったうみがめ荘が完全に取り壊されました。うみがめ荘はカレッタの施設ではありませんが、跡地は新しい駐車場と緑が豊かで海が見える公園になる予定です。そして、カレッタの工事現場では、新しいウミガメ飼育プール「新大ガメプール(仮称)」の基礎工事と共に屋外での飼育に関係する施設・設備の建設・設置が進められています。現在、カレッタの工事現場で目立つ大きな掘り込みでは、新大ガメプールの基礎工事が始まっています。この場所は、もともと大浜海岸の一部なので、砂と小石が混じる柔らかい地盤が広がっています。ここに、新大ガメプールを建設すると自体の重さで、プールが地盤に沈み込んだり、傾いたり、最悪の場合、壊れたりすることが考えられます。そのため、予めセメントを地中に練り込んで杭を作り地盤の強度を増し、全体の重さを均等に支えることができる様にする工事を行う必要があります。これは「柱状地盤改良工法」と呼ばれています。今後の工事で、この上に新大ガメプールが建設されます。以前の大ガメプールは水面が足元にあり足元を泳ぐウミガメの様子を眺めていましたが、新大ガメプールは、水面が高くウミガメに近い目線でウミガメの様子を観察できるようになります。また、プールの壁には、水中を泳ぐウミガメの様子を観察できる場所も出来ますので、いろいろな角度でウミガメを見ることができる予定です。一方、もともと人工産卵場があった場所には、新たに「保護研究棟(仮称)」が建設されます。ここでは一時的にウミガメを収容して、調査、研究に必要な作業や、弱ったウミガメの治療などを行う施設になります。この新しい施設では、これまでとは違った目線で生きたウミガメを知ることができる予定です。
館長:平手康市
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〒779-2304徳島県海部郡美波町日和佐浦369うみがめ博物館カレッタ「質問係」
■Question
カメは何の仲間から進化したの?
■Answer
以前は、化石や現生種の骨の形などの研究から、カメは原始的な爬虫類のグループ、またはヘビやトカゲに近いグループから進化したと考えられていました。しかし、最近の遺伝子解析を元にした研究では、ワニや恐竜に近いグループから進化したと考えられています。
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