文字サイズ
自治体の皆さまへ

想いを、ビールに込めて

2/34

徳島県美波町

■熊谷亜未さん
美波町で新たな企業が誕生。
地域の地名である「日和佐」と名前のつく「日和佐ビール合同会社」。
起業したのは、現役地域おこし協力隊の熊谷亜未さんです。
今回は、起業までの軌跡やこれからについて、熊谷さんにお話しをお伺いしました。

■起業の舞台「谷屋」
起業の舞台となったのは、美波町日和佐地区にある、古い漁村集落の町並みが残る「あわえ」にある「谷屋(たんにゃ)」です。
谷屋は、幕末から明治末期に繁栄した谷家が、有能な職人を住まわせて建てたとされ、「主屋、ミセ、産屋、表門および塀」は登録有形文化財に指定されています。
貴重なまちの歴史・文化を後世へ継承していく事を目的に地域の人々は2015年から活用方法を模索してきました。議論を重ねる中で、主屋東側の離れをビール醸造場として活用する「たんにゃ地ビール地域活性化プロジェクト」が立ち上がり、その担い手として地域おこし協力隊を募集することになりました。

■地域おこし協力隊となった熊谷さんの軌跡
熊谷さんは旅行が好きで、2015年に四国一周旅行をした際、初めて徳島を訪れました。その際、うみがめ荘に宿泊し、「海も、星も綺麗。町の雰囲気が好きだな。」と美波町に好印象を持ち、いつか住んでみたいと思ったそうです。
その後、2021年に転職を考えていた時に、美波町で「たんにゃ地ビール地域活性化プロジェクト」の担い手募集の情報を見つけました。もともとモノづくりやビールが好きだったこともあり、迷わず応募して合格。以来、地域おこし協力隊員として約3年間、起業ノウハウやビール醸造を学び、現在に至ります。

■熊谷さんの「これから」
今年の目標は、「あそこにビール屋さんがあるよね」と知ってもらい、実際にビールを飲んでみたいと思う人を増やしていくことだと語ります。
また、「ビールは瓶に詰めて卸すことができるから、このビールをきっかけに町外の方にも美波町を知ってもらえたら嬉しい。町内には飲食業や宿泊業など素敵な事業者さんが多く、一度訪れれば美波町を好きになってもらえるはず。そんな良い循環を生み出したい。」と話してくれました。
地域おこし協力隊の任期は最長3年で、令和7年3月31日をもって退任となります。4月からは協力隊員ではなく、美波町を支える一事業者として活動を続けていきます。これからの歩みに注目です!!

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU