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うちのお医者さん[173]新型コロナ感染症とのお付き合い

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徳島県阿波市

土成町土成 大野病院 大野(おおの)ますみ先生
新型コロナウイルス感染症は、2019年末、中国の武漢に端を発し、2020年1月に日本国内での第1例の発生以降、苦難の連続を経て、少しずつその正体が明らかになってきています。
これまでに経験したことが無い状況を手探りで乗り越えながらも、コロナウイルスは変異し続け、流行性ウイルス疾患の1つとして確固たる地位を築きつつあります。そして現在は第9波に入り、通称「エリス」と呼ばれる新株「EG・5」の感染が拡大しています。
5月にはインフルエンザなどと同等の感染症法上「5類」に引き下げられ、自宅療養の期間、療養中の外出、療養中の体調悪化時の対応、医療支援など、種々の事項が変更されました。続いて来春の支援廃止を目指して、10月には高額な抗ウイルス薬に一定の自己負担金を求め、入院費補助の減額などの医療支援が、段階的に変更されています。
私のように高齢者で、案内のたびにワクチン接種を受けた方に関しては、現在7回目の接種が行われています。今回までは公費負担ですが、次回以降は何らかの形で自己負担金が必要になるとの方針です。全年齢層を通じて重症化予防にはワクチン接種は有効と実証されています。私的には接種後の副反応や後遺症を勘案して、可能な限り予防接種は受けてほしいと思っています。
マスクの着用や手洗い、手指消毒は一貫して予防策の基本で、効果も実証されていますが、加えて密閉・密集・密接の回避を心がけ、歴史に残る災禍をもたらした新型コロナウイルスを悪友と思って、揺りかごから墓場まで付き合っていこうではありませんか。


厚生労働省まとめ5月8日までの情報を表示

このコーナーは阿波市医師会・阿波歯科医師会・板野歯科医師会のご好意により提供いただいた原稿を掲載しています。

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