阿波町南整理 大塚歯科医院 伊藤彩実(いとうあやみ)先生
お口がぽかんと開いている子供たちが最近多いように思います。コロナ禍の間にマスクをするのが当たり前になり、息苦しさもありお口が開くことが習慣化してしまったことも要因だと思われます。
では、なぜお口が開くのでしょう?
答えは、口呼吸しないと息ができないからです。
鼻呼吸と口呼吸の違いは、舌の位置が上にあるか下にあるかです。鼻呼吸する人にとって、舌を下に置いて呼吸する口呼吸は意識しないと難しく、口呼吸の人は常に舌が下にあるために舌を挙げてする鼻呼吸をすることはできません。
自分の舌が普段どこにあるか確認する方法があります。舌を上あごにくっつけてお口を閉じた状態をキープしてください。徐々にしんどくなってきた方は、舌が下にある低位舌の可能性があります。
低位舌は子供のかみ合わせにも悪影響があり、高齢者の方にも口が開いていることにより感染症にかかるリスクも高くなります。
低位舌を改善するために、歯科医院では舌の体操の筋機能訓練(MFT)を行っています。
MFTを行うことで舌の悪習癖が改善され、正しい嚥下(えんげ)や咀嚼(そしゃく)ができるようになり嬉しい効果が起こります。舌は筋肉なので、体の筋トレするように舌も鍛えていきましょう。
このコーナーは阿波市医師会・阿波歯科医師会・板野歯科医師会のご好意により提供いただいた原稿を掲載しています。
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