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うちのお医者さん[178]口腔カンジダ症について

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徳島県阿波市

吉野町西条 医療法人福島歯科医院 福島達郎(ふくしまたつお)先生
お口の中にできる粘膜の病気の中には細菌だけではなく、何種類かのカビの仲間が原因になっていることがあります。
その1つにカンジダ菌があります。普段は表面に出てこない存在ですが、口腔内の清掃状態が悪かったり免疫力が下がっていたりすると、上顎や舌に白い斑点状になって現れます。
入れ歯を使っている方は気をつけなければなりません。入れ歯の裏側は表面にデコボコがあり汚れがつきやすく、カンジダ菌がとても繁殖しやすい環境です。汚れた義歯の表面についている白いヌメリはカンジダ菌の塊です。
その状態で長期間使用していると白い斑点状のものが口腔内に現れ、ピリピリと痛む口腔カンジダ症を引き起こしてしまいます。
口腔カンジダ症を引き起こさないためには、入れ歯にもプラークコントロール(歯の表面に付着している細菌を取り除くこと)が必要となります。入れ歯も自分の歯と同じように毎日のお手入れが大切です。
表面が古くなった入れ歯は、なかなか汚れが取れにくくなりますので、そのような場合はお近くの歯医者さんに相談してみてください。
また、カンジダ菌は高齢者の肺炎の原因にもなりますので、日頃からお口の中、入れ歯の清掃に気をつけましょう。

このコーナーは阿波市医師会・阿波歯科医師会・板野歯科医師会のご好意により提供いただいた原稿を掲載しています。

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