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阿波市地域包括支援センターです

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徳島県阿波市

~「うつ病」を防いでいきいきと暮らしましょう~
■うつ病はだれもがかかる可能性のある病気です
つらいことがあって気分が落ち込み、何もする気が起きなくなったり、何をしても楽しいと思えなくなったりすることはだれにもありますが、普通はいつの間にか元気を取り戻します。
ところが、うつ病の場合にはこうした抑うつ状態がいつまでも続き、原因となった問題が解決しても気分が回復せず、日常生活に大きな支障が生じるので、治療が必要です。
特に高齢期では体力の衰えや病気などで、思うように日常生活が送れなくなったり、身近な人との死別や定年退職など、大きな喪失感を抱きやすい出来事が増えたりするため、うつ病になりやすい傾向にあります。

■うつ病の特徴
一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった心理的な自覚症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れます。
令和6年度版の厚生労働白書によると、日本では、100人に6人程度が生涯のうちにうつ病を経験しているという調査結果があり、また、女性の方が男性よりも約1.6倍多いことが知られています。

■心の健康度チェック
この2週間でのあなたの様子について答えてみてください。
・沈んだ気分になることが増えた
・これまで楽しめていたことが楽しめなくなった
・疲れやすく、気力が出ない
・食欲がなくなったり、体重が減少したりした
・寝つきが悪くなったり、朝早く目が覚めたりする
・動きが少なくなったり、落ち着かずにそわそわしたりする
・思考力、集中力の低下を感じる
・自分を責め、自分は価値がないと感じる
・死について繰り返し考えてしまう
2項目以上あてはまり、毎日の生活に支障が出ている場合は、心の状態が悪くなっているかもしれません。時々チェックしましょう。
高齢者のうつ病は、認知症と間違われることがあります。また、うつ病と認知症を併発することもあります。
「おかしいな」と思ったら、早めにかかりつけ医や心療内科などに相談しましょう。

■うつ病の治療
医師の指示のもと、薬物療法と十分な休養、心理士などの専門家によるカウンセリングを受けることでうつ病はよくなる可能性があります。早期に対策を行うと早く回復します。

■うつ病予防のためのポイント
・つらい気持ちを人に話してみる
家族や信頼できる人に話すことで気が楽になったり、協力してもらえたりすることもあります。
・自分の負担を軽くする
今やらなければならないことだけを処理し、自分の心の負担を軽くしましょう。
・生活習慣を整える
規則正しい生活を送ることで、疲れにくく病気にかかりにくい体をつくることができます。
・十分に休養する
リラックスできる自宅などでゆっくり休みましょう。
・重要な決定はしない
心の状態が悪い時は、適切な判断がしづらくなっています。人生に関わるような重要な事柄(引っ越し、契約など)の決定は控えましょう。

■身近な人がうつ病になった時は
▽こんな態度で接しましょう
・聞き役に徹し、安心感を与える
・相手の気持ちを理解し、受け入れる
・共感し、一緒に考える姿勢を示す
・医療機関などに付き添う
※相談内容を人に漏らさないようにしましょう

▽こんな態度は避けましょう
・話を途中でさえぎる
・批判や評価をする
・励ましたり、叱ったりする
・無理に気晴らしの旅行などに誘う
・他の人に勝手に相談する

うつ病はストレスや生活環境、健康問題など、さまざまな要因が重なり合って起こると考えられています。疲労やストレスを感じたときは無理をせず、体と心をリラックスさせましょう。

問合せ:阿波市地域包括支援センター
【電話】0883-36-6543

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