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注目ビト

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愛媛県

愛媛の美しい棚田・段畑を観に来ませんか?

◆注目ビト
樫谷(かしだに)の棚田(大洲市)農家
城本 誠一(しろもと せいいち)さん

標高約500mの大洲市戒川(かいかわ)地区にあり、「天空のかくれ里」とも呼ばれる樫谷の棚田。城本さんは12年前に帰郷し、先祖代々守ってきた棚田でコシヒカリを栽培しています。なるべく化学肥料を使わない農法を手がけ、高地ならではの朝晩の寒暖差の激しさからツヤと甘みのあるお米が収穫できるそう。訪れた6月下旬の棚田にはオタマジャクシが元気に泳いでいました。

◇たくさんの恩恵をもたらす棚田を後世へ残したい
樫谷(かしだに)の棚田(大洲市)はすり鉢状の地形となっており、立体的で奥行きのある景観が特徴。土地に合わせて開墾しているため、田んぼ1枚の面積が小さくて曲線が多いという、昔ながらの形で残っている全国でも珍しい棚田です。農作業は自然が相手だから大変なことも多いのですが、この美しい眺めに日々癒やされ、やりがいを感じています。5月上旬から6月上旬にかけて田植えし、9月初旬には稲刈り。稲の成長に合わせて生活サイクルがあり、祭りを行い、先人たちが切り拓いた土地の恵みに感謝しながら暮らしています。
棚田の風景は一度失ってしまうと、いくらお金をかけても取り戻せません。棚田は生物の多様性を守ったり、自然のダムとして貯水機能を持っていたりと、たくさんの恩恵をもたらしてくれます。だからこそ現代を生きる私たちが保全していかねばならないのですが、高齢化が進み、とても厳しい状況と言わざるを得ません。だから皆さん、棚田のことを知って、見に来て、美しさを感じてください。それが棚田を守ることにつながります。また、樫谷ではオーナー制度を取り入れていますので、田植えや稲刈りなど農作業体験もできます。こうして、次の世代へ美しい棚田を引き継いでいけたらと思います。

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