障がいがある人もない人もみんなで助け合い、住みよい愛媛にしましょう!
■注目ビト
愛顔のあいサポートメッセンジャー
川崎 壽洋(かわさき としひろ)さん
多機能型事業所(就労継続支援A型・B型)を運営する「NPO法人 ぶうしすてむ」の理事長である川崎さん。自身も障がいを有し、仕事のかたわら、多様な障がいを理解するためのあいサポーター研修等で講師を務めるなど、障がいを知り、共に生きる地域共生社会を目指す活動にも精力的に取り組んでいます。
川崎さんと一緒にあいサポート運動シンボルマークを手にしているのは、愛顔のあいサポーター研修を受講した松山大学「障がい学生支援団体POP(ポップ)」の皆さん。
(※本紙写真参照)
◇「愛顔のあいサポート運動」で多様な障がいを知るきっかけに
私は先天性脳性まひがあり、普段は杖を使って歩いていて、長距離の移動では車いすを利用することもあります。段差や手すりのない階段で困ったり、せっかくの思いやり駐車場なのにコーンが置かれていて、それを移動させるのが大変だったり…。日々さまざまな困りごとがあり、「もっと障がい者への理解が進めばいいのに」と感じていました。そんな中、愛媛県で「愛顔のあいサポート運動」がスタート。私も研修の講師として、多様な障がいの特性や障がいのある人が何に困っているかをお話しさせていただいています。
障がいのある人を手助けすることは簡単なことではないかもしれません。しかし、今は健常な人も高齢になれば手助けが必要な立場になるかもしれず、誰にとっても身近なことなのです。だからこそ、“自分と違う”人がいることを理解し合い、みんなが住みよい地域共生社会の実現を願っています。障がいには多様性があり、どんなサポートが必要かを知っていただきたい。そう、住みよい愛媛づくりの第一歩は“知る”ことから。研修会をきっかけに、「愛顔のあいサポート運動」の輪が広がればと期待しています。もちろん、障がいのある人も困りごとを発信することが大切。勇気を持って声をかけ合える社会を目指したいですね。
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