「自分の命は自分で、地域は地域で守る」が防災の鉄則!
■今治市 常盤地区自主防災会 防災部長
仙波 正宏(せんば まさひろ)さん
今治市常盤地区では「常盤地区自主防災会」を中心に、88の単位自治会や自主防災組織等で「常盤防災部会」を組織。発起人の一人である仙波さんは、防災部長として部会のとりまとめを行っています。本紙左から、仙波さん、常盤地区自治会長の田坂勝彦さん、常盤地区自主防災会庶務部長の玉井正文さん。「まず防災マップを確認すること、危機感をもって備えることが大切」と声をそろえて話します。
◇「向こう三軒両隣で助け合う」精神が地域防災力の向上に
南海トラフ地震が発生した場合、土砂災害の発生と耐震性の低い住宅の倒壊を危惧している常盤地区では、平成26年から常盤防災部会の組織づくりをスタート。家庭の防災対策「6つの取り組み(非常持ち出し品の準備や家族での話し合い、家屋の耐震補強など)」の徹底、地区内に設けられた88の単位自治会による「向こう三軒両隣で助け合う」防災組織づくりにより、助け合う意識の醸成を行っています。“向こう三軒両隣”とは、自治会内に組織した6〜10戸単位のこと。少ない人数で効率的かつ確実に助け合い、自治会、自治体と大きな単位になったときに取り残される方がいない状態を目指しています。
毎年9月に、単位自治会は地区に設置している9つの防災倉庫を地区本部として、防災訓練を実施しています。テントの設営、活動マニュアルの確認、防災器具の点検・使用法の確認等を行うことで、各地区本部として機能するよう努めています。また訓練を通して、住民たちに仲間意識が芽生えることを期待しています。災害時は「自分の命は自分で守る(自助)」が鉄則で、それを支えるのが「地域は地域で守る(共助)」。それぞれの立場で何を準備すべきか、これから何をしなければいけないのか、12月21日(土)の「えひめ防災の日」を機会に考えてみませんか。
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