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しまなみ農業だより

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愛媛県上島町

■色々な秋冬野菜の栽培に挑戦しましょう。
朝晩、しのぎやすくなるこの頃から秋冬野菜の作付けを行う時期となります。遊休農地の活用と自給野菜の確保、体力づくりを兼ねた野菜栽培を始めてみませんか。
今月は、主要な秋冬野菜についての栽培ポイントを解説します。

▽表1 主要な秋冬野菜の栽培作型

(1)栽培作型
秋冬野菜は、だんだんと寒くなる冬に向かうため、気温の高いうちにある程度の大きさに育てるため適期の種まきが重要です。ホウレンソウや水菜など短期間で生育し、収穫適期が短い野菜は2週間ごとに少しずつ播くことで長い期間にわたり柔らかいものが収穫できます。

(2)栽培の準備
畑は日当たりがよく、排水性の良い畑がよいでしょう。畑の準備として、植え付けの2週間前に苦土石灰と堆肥や腐葉土などを10平方メートル当たり2kg、その1週間後に元肥(肥料)をまいて土とよく耕運し整地します。元肥は肥料成分のバランスの取れた配合肥料が使いやすく、油かすや魚粉などの有機肥料にこだわれば、柔らかい野菜が収穫できます。しかし、有機肥料は肥料成分が低いので多めにまきます。

(3)植え付け植え付け
間隔は、野菜の大きさに応じて異なります(表2参照)。植え替えをきらう根菜類(大根、人参)やホウレンソウなどは、収穫時の大きさ応じて「点まき」や「すじまき」を行います(図1参照)。キャベツやブロッコリー、ハクサイ、タマネギなどは、JAやホームセンターで苗を購入して植え付けることが多くなりましたが、種をまいて育苗を行うこともできます。しかし、育苗期間が1.5~2か月近くかかり、植え傷みの少ないポット苗の利用が多くなりました。移植苗は表2を参考に品種に適した間隔に定植してください。
※詳細は本紙をご覧ください。

(4)植え付け後の管理
直まきの場合、点まきでは3~5粒、すじまきは密に種をまくため、本葉が2~4枚程度の時期に2回に分けて、最適間隔に間引きが必要です。点まきでは双葉が正常に開いた生育のよい株を最終1本にします。移植苗は活着するまで(葉がピンとする)潅水を行います。間引き後や移植苗が活着した後、株の左右に土寄せを行い株を安定させます。追肥が必要な野菜は、土寄せ時に追肥を行うと効率よく吸収されます。

▽表2 主要な秋冬野菜の植え付け、施肥の基準

(5)病害虫防除
気温が高い間はキャベツ、大根、はくさいはアオムシやネキリムシ、ホウレンソウやシュンギクなどはアブラムシが寄生しやすくなります。植え付け時や種まき時に粒剤を同時に施用することで害虫の食害や発生が軽減できます。ただし、まびき菜での利用はできませんのでご注意ください。

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