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かみじま郷土話 21

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愛媛県上島町

■弓削島の師子狛犬(ししこまいぬ)
師(獅)子狛犬は、神仏を守護する存在として平安時代ごろから神社仏閣に置かれるようになったとされています。元々は、インドで師子(ライオン)一対を置くことに始まり、それから中国や朝鮮半島を渡って日本にもたらされるようになると、師子と対になる狛犬が考え出され、現在のような師子と狛犬の組み合わせが誕生しました。では日本で、師子一対の像がないかというとそういうわけでもなく、岡山県の高野神社や、滋賀県の大宝神社の師子などに見ることができるようです。師子と狛犬の組み合わせが大半のなかで、なぜ師子一対のものも存在するのかはよくわかっていません。ちなみに、師子と狛犬を一対とした最古の例は、京都の東寺に伝来する師子狛犬であるといわれています。
師子と狛犬は、細かい部分を見てみると左右対称とはなっていません。師子は開口(阿)無角、狛犬は閉口(吽)有角といった、それぞれの特徴を持っています。
写真の師子狛犬は、弓削島の上弓削地区にある高浜八幡神社の社殿に安置されています。右が開口無角の師子。左が閉口有角(亡失)の狛犬です。ヒノキを材料とした木造で、頭部と胴部が一木となっている珍しい方法で造られています。鎌倉時代末期から南北朝時代ごろの作品とみられています。
※詳細は本紙をご覧ください。

担当:教育課 曽根大地

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