■魚島小・中学校の存続に向けて 魚島さざなみ留学
1年目を迎えた魚島さざなみ留学。今年度、魚島小・中学校に通う児童生徒数は小学5年生1名、中学1年生1名、中学2年生4名、中学3年生1名、計7名が在籍しています。(令和5年度現在)
さざなみ留学生を迎えた魚島は子どもたちの声で賑やかになり、伝統的な行事も復活しつつあります。当初こそ不慣れなこと、緊張したこともありましたが、徐々に慣れてくると休日も島の子と留学生が分け隔てなく、仲良く遊ぶ姿も多く見られるようになりました。
このような様子を見られるようになったのも、魚島の方々の温かい見守りがあったからだと思います。
令和6年度の応募を開始した9月末から見学者希望が数多く魚島を訪れました。そのほとんどが来年度の魚島さざなみ留学を希望し、申し込まれました。その結果、来年度の希望者数は昨年の倍以上となり、期待が高まっています。中でも、第一期生の中から継続を希望する留学生もいるため、魚島の環境を求める児童生徒が全国に数多く存在することが分かります。彼らのためにも、より充実した魚島離島留学事業の環境整備に努めていきたいと思います。
来年度から弓削高校の「ゆめしま寮」もスタートします。魚島離島留学がスタートした時から、魚島に来た留学生が上島町を気に入って、次は弓削高校に進学したいと思ってもらうことが目標としてありました。さざなみ寮で生活をした留学生が、ゆめしま寮での生活を希望するように、サポートしていきたいと思います。
日本は各都道府県ごとに独自の文化や伝統があり、方言もそのひとつです。国内においても言葉の違いに戸惑うことがある日本は、生まれ育った故郷を離れて学ぶことは海外留学と大きな違いがないのではないかと思うほどです。留学生それぞれが自分に合った教育環境を求めて、魚島さざなみ留学もよりよい事業となるように、真っ直ぐに向き合いたいと思います。
担当:さざなみ留学 酒井章宏
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