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【ふるさと魅力発信】久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)

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愛媛県久万高原町

■土偶と石偶(3) DOGU and STONE figurines
前月号で、土偶が登場するのは、縄文時代の草創期の後半の約1万3000年前、とお話しました。日本最古の土偶は、三重県名張市の粥見井尻遺跡で発見されたものになります。
この土偶は、『粥見井尻(かゆみいじり)遺跡発掘調査報告』によると、高さ6・8cm、幅4・2cmと手のひらに載るようなサイズになります。そして、写真や図をよく見ると、中央のあたりが盛り上がっていることから、乳房はあるのですが、頭や手や足がありません。
このことから、最初につくられた日本の土偶は手足がないことがわかります。この点、手足が表現されていない、上黒岩岩陰遺跡の石偶と類似しています。
次回は、もう少し掘り下げてお話します。(遠部)

▽学芸員のつぶやき
『粥見井尻遺跡発掘調査報告』はオープンアクセスで閲覧できますが、遺跡の年代は記載されておらず、約13000年前という年代は別の論文になります。

問い合わせ:久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
【電話】21‒0139

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