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【ふるさと魅力発信】面河山岳博物館

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愛媛県久万高原町

■新たな外来種「アトジロサシガメ」
開催中の特別展「怪物昆虫」では、愛媛で見られる外来昆虫についても展示しています。在来種と置き換わったり、瞬く間に分布域を拡げる様子はまさに怪物。今回は、昨年愛媛で見つかったばかりの外来種、アトジロサシガメ(以下、アトジロ)を紹介します。
体長2cm程のカメムシですが、白と黒のツートンカラーに、フリルのように広がった腹部が特徴的です。中国とベトナムが原産地で、日本では近畿地方の一部でのみ記録がありました。そのため、四国で最初に見つかるなら徳島県か、人の動きが活発な松山市だろうと考えていました。ところが、予想に反し、四国初記録は山間部の鬼北町となりました。発見のきっかけは、「バイオーム」というスマートフォンアプリ。一般の方がアトジロの写真を名前の分からないカメムシとしてこのアプリに投稿した結果、専門家の目に留まったことで侵入が発覚しました。その後、当館学芸員らの調査や愛媛県職員の協力により、生息が確認されました。
アトジロは晩夏から成虫が見つかるようになり、活発に飛び回ります。外来種に限らず、見たこともない生き物を見かけたら、ぜひ博物館までご連絡ください。大発見が待っているかも?(安田)

▽学芸員のつぶやき
アトジロサシガメは肉食性ですが、現時点では生態系に深刻な影響を与えないと考えられています。今年は鬼北町以外でも確認されるか要注意です。

問い合わせ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/

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