令和5年度 当初予算が決まりました(1)

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■ひと・里・森がふれあい　ともに輝く　元気なまち
～地域が手をとりあい　まちを次代へ～

1　魅力ある産業づくり(産業)
2　安らぎとふれあいのある社会づくり(保健・福祉)
3　次代へつなぐ人づくり、里づくり(教育・文化)
4　自然豊かで魅力あるまちづくり(環境・定住・社会資本)
5　みんなが参加する地域のつながりづくり(行財政)

久万高原町長　河野　忠康
本町においては、過疎化・少子高齢化に拍車がかかる中で、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の停滞に加え、ロシア・ウクライナ危機などの影響による原油高騰・物価高騰も追い打ちをかけ、町民の生活は厳しさを増しております。こうした中でも、限られた財源・人材を最大限活用して、質の高いサービスが提供できるよう、事業の優先順位付けや既存事業の見直しを行い、「第2次久万高原町総合計画」に掲げる政策目標を軸として、総合計画の「将来像」である「ひと・里・森がふれあい　ともに輝く　元気なまち」を目指した予算編成を行いました。

1　魅力ある産業づくり(産業)
農業では、新規就農者に対する資金面や技術面への支援を拡充し、経営開始資金の助成や経営発展のための機械・施設などの導入に対する補助を行います。また、高齢化により耕作できなくなった水田については、稲作受託者などへの支援事業を、耕作放棄地の対策としては、所有地でない農地の整備、景観作物の作付けに対する補助を行うなどの対策を講じてまいります。
林業では、森林環境譲与税を活用し、これまで実施してきた森林整備事業、担い手確保事業を継続するとともに、林業分野の地域おこし協力隊員の指導体制を強化いたします。木材の利用促進事業では、森林や木材についての相談窓口業務を林業商社に委託して行うほか、木質バイオマスの利活用施設整備のロードマップ作成を行います。
商工観光では起業、事業継承などに対する補助事業を継続して行うほか、コロナ禍で大きな影響を受けてきた町内宿泊業者の支援として、日帰り型から滞在型への観光スタイルの定着を促す「滞在型観光客誘致促進事業」で、町内全体の観光振興を図ります。

2　安らぎとふれあいのある社会づくり(保健・福祉)
子ども医療費助成事業の対象を、これまでの15歳到達年度末までの子どもから、18歳到達年度末までに拡大して、入通院時の自己負担額を助成いたします。また、今年度も多くの方にご利用いただきました、高齢者および障害者移動支援事業につきましては、令和5年度も1カ月2千円の交通利用券の交付で、引き続き実施してまいります。
新たな取り組みとしては、予防接種事業において、50歳以上を対象に、帯状疱疹ワクチン接種費用の助成を行うこととしております。
令和5年度は全国健康福祉祭えひめ大会の開催年であり、本町でも10月29日から30日にかけて、グラウンド・ゴルフ交流大会を開催しますので、大会運営にかかる予算も計上しております。

3　次代へつなぐ人づくり、里づくり(教育・文化)
上浮穴高等学校の「高校魅力化プロジェクト」事業の一環として、令和6年度に設置を予定しております「公営塾」の運営にかかる準備費用を計上いたします。施設整備では、久万中学校体育館の雨漏り等改修工事や久万公園テニスコートの夜間照明取替工事にかかる予算を計上しております。

4　自然豊かで魅力あるまちづくり(環境・定住・社会資本)
国の方針に沿って進めております脱炭素のまちづくりについて、令和5年度は分散型エネルギーの導入に向けた計画策定業務にかかる予算を計上しました。し尿処理については、令和4年度から松山衛生ecoセンターへ運搬しての処理を開始しましたので、環境衛生センターのし尿処理施設の解体工事にかかる予算を計上しております。

5　みんなが参加する地域のつながりづくり(行財政)
地域おこし協力隊事業や移住定住促進に関する費用を拡充するほか、集落支援員事業や地域運営協議会形成事業も継続してまいります。
また、情報通信関連として、Reach-DSL設備撤去工事については2カ年計画の2年目で残り5局の撤去を行います。公衆無線LAN環境整備工事では、役場各支所などへの整備を行います。マイナンバーカードを利用して、住民票・印鑑登録証明書をコンビニで取得できるサービスに対応するシステム改修費などの費用も計上しております。

▽会計ごとの予算額(単位：千円・%)

※1　企業会計予算額は支出を計上しています。
※2　農業集落排水事業特別会計、公共下水道事業特別会計及び浄化槽事業特別会計は、令和5年度から下水道事業会計へ移行のため比較対象から除外しています。

▽久万高原町の家計簿の状況(令和5年度一般会計当初予算から)
年収300万円(月収25万円)の家計に例えると…


※それぞれの数字は端数処理しています。